(VOVWORLD) -2024年は、2021年∼2025年までの社会経済開発5カ年計画目標を達成するため、特別重要な意義のある年となっています。
先頃、ベトナム政府は、2024年の社会経済開発計画と国家予算を実現するための主要な任務、方策に関する決議を発布しました。この決議は、12の任務と方策を取り上げていますが、その中には、経済成長の推進を優先させること、経済成長へのふるい動機付けを刷新し、経済成長への新たな動機付けを効果的に活用すること、2024年の経済成長率を6.5%にすること、という目標を設定しています。
2024年は、2021年∼2025年までの社会経済開発5カ年計画目標を達成するため、特別重要な意義のある年となっています。目標を達成するためには、公共投資、輸出、消費を集中的に推進する一方、総需要の拡大政策を講じる方針です。
国内市場のメリットの活用
人口が1億人を超え、そのうち中流階層が2割を占めるベトナムは、製品の消費とサービスの開発に向けた潜在力とメリットに恵まれています。専門家によりますと、これらの要素は、国内外の投資家に大きなチャンスをもたらしているとのことです。そこで、経済成長への動機づけを目指して、政府は、貿易・サービスの推進措置を維持するとともに、企業の回復を補助する方針です。それらの方策の一つは、付加価値税(VAT)の減税措置を延長することです。
経済専門家であるディン・チョン・ティン氏は次のように語っています。
(テープ)
「付加価値税の税率を10%から8%に引き下げたことにより、商品の価格は 1.5% から 1.7%まで引き下げられています。このことは、企業の経営生産活動に便宜を図るでしょう」
金融政策について、政府は、銀行に対し、消費者信用市場規模の拡大を継続するとともに、産業界の競争力の向上のための政策を立案するよう要請しました。
その他、ベトナムは、グリーンファイナンス、グリーンテックの動員、グリーン生産と投資活動の奨励、グリーン転換、エネルギー移行、循環経済、低炭素化経済へのシフトを目指して、法的枠組みの改正、補充プロセスを積極的に展開してきました。
2024年の目標達成に向けて決意固める
ベトナムの2023年通年のGDP成長率は5.05%に達し、国際的にも高い水準となっています。また、2023年のGDPの規模はおよそ4300億米ドルに上っています。2024年の世界経済状況は様々な困難に直面すると予測されていますが、ベトナムの経済は、多くの利点があると評価されています。
経済専門家であるチャン・トアン・タン博士は次のように述べています。
(テープ)
「2023年にベトナムへの外国直接投資の登録資本金は約380億ドル、および、実行額は230億ドルという新記録を樹立しました。その資本は今年、生産能力に転換され、ベトナムの経済成長への主な動機づけの一つになると思います」
従来からの成長への動機づけを刷新するために、輸出分野では、ベトナムは従来からの輸出先以外にも、新しい市場への輸出を推進し、製品の質向上に注力しています。
商工省・貿易振興局のブ・バ・フ―局長は次のように語っています。
(テープ)
「市場の潜在力を最大限に活用する必要があります。その他、中東、アフリカ、南アメリカなどの潜在力のある新しい市場を開拓することも重要です」
2024年初頭の強い決意と多大な努力は、ベトナムが設定した経済発展目標を達成するための好ましい前提になるはずです。