メコン川委員会の協力メカニズムにおいて積極的な一員であるベトナム

(VOVWORLD) -  5日、ラオスの首都ビエンチャンでMRC=メコン川委員会第4回会議が開催され、同委員会のメンバー4か国であるベトナム、カンボジア、ラオス、タイの首相が出席しています。
メコン川委員会の協力メカニズムにおいて積極的な一員であるベトナム - ảnh 1写真撮影:Nhat Bac

メコン川委員会の積極的な一員であり、メコン川の水利用によって利益を得るベトナムは、メコン川流域の持続的開発協力に関する協定の履行に貢献しており、メコン川流域への国際共同体のサポートや支持を働きかけています。

メコン川委員会第4回会議は、メコン川流域諸国にとってハイレベルの政治的出来事であり、同委員会の重要な役割を示すとともに、加盟諸国の関係を強化し、国際組織や、開発パートナー、支援者共同体の関心を集めることが狙いです。

域内協力に向けたメコン川委員会

メコン川委員会は1995 年 4 月5日に、カンボジア、ラオス、タイ、およびベトナムの間で締結された「メコン川流域の持続可能な開発のための協力に関する協定」に基づいて設立されました。同委員会の主要目標は、メコン川流域の水と関連する資源の持続可能な利用、開発、管理における加盟諸国の協力を推進することです。

メコン川流域の既存の協力メカニズムでは、メコン川委員会は、法的枠組みの制定を担う唯一の組織です。その中には、水資源の適正かつ公平な分配、メコン川流域の生態環境保全に関する規制があります。過去30年間、加盟諸国や、支援国、国際組織などの財政的支援を受け、メコン川委員会は、複数の成果を収め、加盟諸国の開発事業や域内協力強化などに貢献してきました。

メコン川委員会の成果へのベトナムの貢献

メコン川最下流国のベトナムは、気候変動が推移している背景の中で、上流での開発活動による深刻な影響を受けています。そこで、ベトナムは、メコン川委員会内での協力がメコン川流域の水資源に関する最も十分な協力メカニズムであることを認識しています。メコン川委員会は、ベトナムの南部メコンデルタ地域をはじめとする国の水源安全保障に対する水と関連する資源の保護をサポートするための重要なフォーラムであると見なしています。ですから、ベトナムは、この協力メカニズムに積極的に参加しており、メコン川流域の持続可能な開発のための協力に関する協定の効果的な履行への貢献、およびメコン川委員会の規定の遵守を他の加盟国に呼びかけています。

これまでに、ベトナムは、政治的公約、およびメコン川委員会のメンバーとしての役割を示しており、同委員会のすべての活動に積極的に参加してきました。さらに、ベトナムは、多国間フォーラムにおけるメコン川委員会のイメージアップや地位向上、加盟諸国間の団結精神の発揚、地域の安定・協力への貢献、加盟諸国の適正な利益への配慮、メコン川上流国の中国、ミャンマーと協力の推進をリードする国となっています。

先ごろ、ベトナム政府は、2021年~2030年期の南部メコン川デルタ地域の計画を批准しました。メコン川委員会第4回会議に出席するファム・ミン・チン首相は、メコン川流域、とりわけメコン川デルタ地域に対する可能性や、課題、試練、およびメコン川流域での持続可能な開発の優先課題などについて討議することになっています。

 

 

 

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