(VOVWORLD) - 海外にあるホーチミン主席の像・モニュメント・記念施設はベトナムのシンボルとなっています。これらはホーチミン主席の遺産・思想の保存・顕彰、およびその価値の発揮に貢献しています。
2021年9月1日、インド・ニューデリーで、ホーチミン像を設置する式典に・ニューデリーで、ホーチミン像を設置する式典に参加する代表ら |
1987年に開かれたユネスコ=国連教育科学文化機関の総会は、ベトナムの民族解放の英雄であり、傑出した文化人であるホーチミン主席生誕100周年を記念するため、決議を発出しました。
ユネスコのこの決議は世界各国が ホーチミン主席の偉業を認めている表れだと言えます。以降、ホーチミン主席を顕彰する活動は世界の多くの国で活発に行われてきました。
2021年9月1日、インド・ニューデリーで、インド外務省や、ニューデリーの行政府は在インドベトナム大使館と連携して、ホーチミン像を設置する式典を盛大に行いました。このホーチミン像はインド・ベトナム外交関係樹立50周年を記念するにあたり建立されたホーチミンモニュメントの一部です。
また、2021年9月末、チリ・サンチアゴの当局者は、チリ・ベトナム文化研究所などと共同で、「ホーチミン:民族解放闘争の英雄と傑出した文化人」をテーマとした写真展を開きました。
さらに、2021年11月26日、フランス・マルセイユの当局者は在フランスベトナム大使館と協力して、マルセイユ旧港地区でのホーチミン主席の記念プレート除幕式を開催しました。席上、社会問題や、市民団結、貧困解消問題を担当するマルセイユのオードリー・ガリノ副市長は、「ホーチミン主席は20世紀の歴史に名を刻み、両国の歴史の一部となった」と強調し、次のように語りました。
(テープ)
「その歴史は私たちが今日、誇りに思い、ホーチミン主席とマルセイユ、およびマルセイユ市民との出会いにつながるものです。このホーチミン主席の記念プレートはその証であり、両民族の友情を示すものでもあります」
現在、アジアや、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカの22カ国では銅像や、モニュメントを含めホーチミン主席に関わる施設があります。これらの施設はそれらの国々とベトナムとの友好関係のシンボルでありながら、ホーチミン主席に対する敬愛を示すものとも見られています。
2009年から2019年に行われた海外でのホーチミン主席顕彰プロジェクトに参加したチュ・ドゥク・ティン博士によりますと、ホーチミン主席は特別かつ自然な影響力・説得力があるとしています。ティン博士の話です。
(テープ)
「私が訪れたいかなる国の地方当局者もホーチミン像の建立に賛同しました。西側諸国の地方都市でも同じです。反対意見は一つもありませんでした。また、期待以上の支持もありました。これらは、ホーチミン主席がベトナム人だけでなく、ほかの国々の人々にも敬愛されることを示し、誇るべきですね」
ホーチミン博物館によりますと、ホーチミン像やモニュメントを建立する国々のほか、自国の学校や、通り、大通りにホーチミンという名をつける国々も多くあります。例えば、ロシア、ウクライナ、モンゴル、メキシコ、キューバなどです。特に、北アフリカ諸国の国民にとっても、ホーチミン主席は深く印象に残っています。
これらの国々では、ホーチミン主席に関する書籍が頻繁に出版・再版されてきました。その中で、ホーチミン主席の生涯と革命事業に関する外国人作家の40件の作品もあります。また、関連ドキュメンタリー映画も頻繁に上映されているということです。
海外にあるホーチミン主席の像・モニュメント・記念施設はベトナムのシンボルとなっています。これらはホーチミン主席の遺産・思想の保存・顕彰、およびその価値の発揮に貢献しています。