健康なアジア太平洋地域づくりに向けたAPEC内の協力
(VOVWORLD) -この会議は多くの成果を収め、APEC2017年に対するベトナムの貢献を改めて強調しました。
24日、ホーチミン市で開催中のAPECのSOM3=第3回高級実務者会合と関連各会議の枠内で、医療と経済に関する第7回ハイレベル会議が終了しました。この会議は多くの成果を収め、APEC2017年に対するベトナムの貢献を改めて強調しました。
この会議はAPEC年2017における重要な会議の一つです。会議ではベトナムが提出した内容が採択されました。この会議は「2020年をめどに健康なアジア太平洋地域づくり」目標の実施に向けたAPEC加盟諸国の公約を履行するための具体的な行動です。
会議のテーマはAPEC加盟諸国の共通の関心事を示している
APEC加盟諸国は産業革命の圧力により、医療財政に関する多くの問題に直面しています。疫病の予防、健康増進、健康ケアにあてられる資金が不足していることも事実です。そのため、医療と経済に関する第7回ハイレベル会議は医療分野における公的投資の効果の評価、APEC加盟諸国における補充医療財政、高齢者の健康増進に関する政策の対話、共同体の健康増進に持続可能な医療財政づくりなどの議題が集中的に討議されました。ベトナム保健省のレー・クアン・クオン( Le Quang Cuong) 次官は次のように語りました。
(テープ)
「APEC加盟諸国はこの会議のテーマと、優先課題を高く評価しました。会議で、参加者らは共通認識で一致を見せた他、今後のロードマップの実施を公約しました。会議で、APEC加盟諸国は2017年の医療に関する作業部会の行動計画を点検すると共に、「2020年をめどに健康なアジア太平洋地域づくりのため」というロードマップの展開で一致しました」
会議で取り上げられた内容の中には持続可能な発展に向けた対策があります。また、医療への投資がぞれぞれの国の発展への投資と見なされています。2017年の医療に関する作業部会のリック・ロシオ・カシド会長は次のように語りました。
(テープ)
「今回の会議には主催国ベトナムの構想が討議されることから、重要な役割を担っています。この会議は医療分野への投資を効果的に利用するため、経済、財政、社会などの分野における包摂的な成長を促進するためのものです。
医療への投資は地域内の全面的経済成長の鍵となる
APEC加盟諸国の協力と交流が発展している背景の中で、疫病の広がりに歯止めをかけるため協力するのは非常に重要な意義を持っています。疫病の予防と再発防止に多くの成功を収めたベトナムは今回の会議で様々な経験を分かち合いました。ベトナムは母子死亡率や栄養不良の子どもの減少に関するミレニアム開発目標の実現に先頭に立ち、世界のトップ10に入っています。また、ベトナムは新型肺炎と言われた世界的なSARS(重症急性呼吸器症候群)流行、及び、H5N1、H7N9などの鳥インフルエンザを効果的に抑制しました。保健省国際協力局のザン・フゥオン( Giang Huong) 局長は次のように語りました。
(テープ)
「地域内に新しい疫病が流行したり、再発したりしている背景の中で、私たちがこの議題を提案することはAPEC加盟諸国の支持を受けています。これはこの件に関するベトナムの役割の向上につながります」
医療への投資は地域内の全面的経済成長の鍵と言えます。そのため、APECのSOM3と関連各会議の枠内で開かれた医療と経済に関する第7回ハイレベルな会議の成功は医療分野におけるAPEC加盟諸国の協力に新しいチャンスを切り開くものでしょう。