デジタル医療プラットフォーム「ワンクリニック」を紹介するセミナー

クリニックのシステム管理に IT ソリューションを適用するデジタル医療プラットフォーム「ワンクリニック」はベトナムの医療部門のDXデジタルトランスフォーメーションに貢献しています。ホーチミン市に本社のある「ワンクリニック有限会社」が「健康なベトナムのため」というスローガンで開発したこのプラットフォームは、診療所・薬局・保険会社の３者を結び付けるエコシステムの構築を通じて、医療サービスの質を向上させるとともに、患者に利便性をもたらすのが狙いです。

「ワンクリニック有限会社」のグエン・フランシス・トゥアン・アイン社長は、デジタル医療プラットフォーム「ワンクリニック」とは、医療部門のソフトウェア、医療機器、患者データを統合・接続させるエコシステムで、患者への利便性の強化、治療の質の向上、治療費の節約を目指すものだとし、次のように語りました。

（テープ）

「弊社は公立病院と私立病院の医療モデルを最適化したいと考えています。次に、慢性疾患の治療モデルを最適化するためにもこのツールを使用しています。慢性疾患治療モデルを最適化するには、医師のツールとして電子医療記録を使用し、患者のツールとしてグローバルヘルスプロファイルを使用して、医師と患者がいつでもどこでも相互に接続できる必要があります。3 番目の目標は、セルフケアのモデルを最適化することです。デジタル医療プラットフォーム『ワンクリニック』を通じて、ベトナムの医療サービスの質の向上に貢献できることでしょう」

プラットフォームについて説明中のワンクリニック社の技術者

デジタル医療プラットフォーム「ワンクリニック」は、クリニック管理ソフトウエア、電子診療記録ソフトウェア、グローバルヘルスプロファイルソフトウエア、および国際医療基準に準拠したデータベースという４本の柱に支えられています。先ほどのトゥアン・アイン社長はさらに次のように語りました。 

（テープ）

「『グローバルヘルスプロファイル』と電子医療記録は完璧な組み合わせでしょう。グローバルヘルスプロファイルは、診療所や病院での健康診断や治療に関する情報を保存するものです。また、患者が自宅にいても、個人の医療機器を使用してデータをこのグローバルヘルスプロファイルにアップロードすることもできます。この機能は慢性疾患を持つ患者にとって最高だと思います。『グローバルヘルスプロファイル』は、国際医療基準に準拠した一元化の医療データベースなので、患者は『グローバルヘルスプロファイル』を持参して世界中のどこにでも行くことができます」

デジタル医療プラットフォーム「ワンクリニック」はベトナムの多くの地方で効果的に展開されています。中部トゥアティエンフエ省では、フエ医科薬科大学傘下の家庭医療センターの協力により、このプラットフォームは、慢性疾患の治療モデルの最適化に活用されています。フエ大学医科薬科大学副学長のグエン・ミン・タム准教授は次のように述べています。

（テープ）

「このプラットフォームは、疾患の早期発見、より良い臨床管理、患者の治療内容遵守の向上など、従来の慢性疾患治療法における古典的な措置に合致しています。デジタルトランスフォーメーションと情報技術の応用が精力的に進められている背景の中で、疾患の早期発見と早期対応、そして患者の病気とニーズに応じて患者に包括的な個別化治療を提供することにより、有利な環境に恵まれたものになると思います」

デジタル医療プラットフォーム「ワンクリニック」は医療サービスの質を向上させるとともに、患者に利便性をもたらすだけでなく、ベトナム医療部門のDXデジタルトランスフォーメーションに大きな弾みをつけるものと期待されています。また、（USPTO）米国特許商標庁から認定された特許を取得しているこのプラットフォームは、他の発展途上国でも適用されることでしょう。