(VOVWORLD) - 17日から19日にかけて、ハノイで「外交の先駆的な役割を発揮し、包括的かつ近代的で力強い外交を構築し、第13回党大会決議の成功」をテーマとした第32回外交会議と関連会合が開催されています。
世界情勢が複雑に推移し、チャンスに課題が伴う背景の中で同会議は今後の対外任務を打ち出し、国の発展事業における外交部門の先駆的な役割を発揮することが狙いです。
2年ごとに開催される外交会議は重要な意義があります。今回の会議は第13回党大会決議の実施期間の中期にあり、政治、経済、国防・安全保障、国際統合などで収められてきた外交部門の成果を点検します。
成功の証し
2023年、外交活動は「竹のような外交」という原則に従って、行われてきました。「竹のような外交」の特徴は、強固な根、丈夫な幹、柔軟な枝を誇る竹のようです。また、第13回党大会で打ち出された対外路線が統一的かつ効果的に展開され、新たな段階における祖国の発展と防衛事業に便宜を図ってきました。2023年、党、国家の指導者は外国の指導者との電話会談や外国訪問を行ってきました。一方、外国の指導者およそ50名はベトナムを訪問しました。その中には中国の習近平党総書記兼国家主席やアメリカのジョー・バイデン大統領の訪問があります。ブイ・タイン・ソン外相は次のように強調しました。
(テープ)
「これらの訪問はベトナムの対外活動、および国際統合に新たな発展段階を拓くものです。また、ベトナムと複数のパートナーとの関係の枠組みが格上げされ、政治的信頼が強化されるとともに、協力が拡大されています」
二国間、および多国間外交活動を通じて、ベトナムは外部からのリソースを社会経済開発に活用することができました。ベトナムは自由貿易協定のメリットを利用し、輸出入や科学技術開発の促進、マクロ経済の安定化、経済成長の維持が図られました。また、国際社会におけるベトナムの地位と威信が絶えず向上しています。ベトナムは国連安全保障理事会非常任理事国や第77回国連総会の副議長国、2023年から2025年期の国連人権理事会の理事国、世界遺産委員会、国際法委員会の委員国にも選出されました。ベトナムは気候変動対応や温室効果ガス排出量削減、平和維持、自然災害や軍事衝突に苦しんでいる国に対する人道支援などに積極的に参加しています。これらを通じて、ベトナムの「独立、自主、各国の信頼できる友人、国際社会の積極的なパートナーである」というベトナムのイメージが示されています。
ソン外相 写真提供:外務省
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ブイ・タイン・ソン外相はまた、次のように語りました。
(テープ)
「これらの成果は各レベルの行政府、省庁、全政治システム、および外交部門の大きな貢献によるものであり、ベトナム独特の外交路線を立証しました。この外交路線は竹のようで柔軟でありながらも強固で、暴風にも耐え、『勇敢・頑強・不屈』というベトナム民族の高貴な精神を示すものです。また、ホーチミン外交路線を継承し、民族文化の精華を活用するとともに、人類の真髄を選択的に吸収するものでもあります」
包括的かつ近代的な外交づくり
「外交の先駆的な役割を発揮し、包括的かつ近代的で力強い外交を構築し、第13回党大会決議を成功させる」をテーマとした第32回外交会議は外交に携わる人々にとってこの2年半にわたる第13回党大会の外交路線の実施状況を全面的に評価し、経験や教訓を共有するとともに、今後の重要な任務や解決策を提出するチャンスとなります。また、これは外交部門にとって40年間にわたるドイモイ=刷新事業の総括に貢献するため、外交課題について議論する場であり、包括的かつ近代的で力強い外交の構築の促進を目指すとしています。