国の発展事業の原動力となった国際社会への参入を促進
(VOVWORLD) - ベトナムは国際社会への参入をドイモイ(刷新)事業の3本柱の1つと見做し、この問題に関する党政治局の決議22号を実施するこの10年間、多大な成果を収めてきました。これらの成果を踏まえ、ベトナムは今後も、国際社会への参入を促進していく方針です。
現在、ベトナムはおよそ200か国と国交を結んでいます。また、33か国との全面的かつ戦略的パートナーシップを樹立してきました。さらに、PKO=国連平和維持活動に参加するほか、60か国・地域とFTA=自由貿易協定を締結しました。特に、2019~2022年期において、ベトナムの国家ブランド価値は74%増加し、2022年に4310 億米ドルに達しました。
党政治局の決議22号の実施状況を総括する会議 |
戦略的な問題
8月2日にハノイで行われた党政治局の決議22号の実施状況を総括する会議で、ファム・ミン・チン首相は、「国際社会への参入はセンシティブで難しい作業であるが、やらなければならない」と強調しました。また、これを戦略的な任務と見なす必要があるということです。
チン首相によりますと、国際社会への参入プロセスにおいて、ベトナムは、国際統合と国家の独立・主権・領土保全との関係に関する問題をスムーズに解決する必要があります。国力や、経済の抵抗力・自主性・競争力・対応力の向上、体制整備、管理能力の向上、人材、技術研究・移転なども重要な課題であるとしています。
ファム・ミン・チン首相 |
実質的な発展
チン首相は、国際社会への参入を促進していくため、ベトナムの外交路線に関する第13回党大会決議を具体化させる必要がある」と語り、次のように述べています。
(テープ)
「国際社会への参入に関する党の重要な路線を具体化させ、独立・自主・国際関係の多様化と多角化という全方位外交政策を継続する必要があります。平和・協力・発展を目指し、ベトナムは各国の友人、信頼に足るパートナー、国際社会の責任あるメンバーとなっています。同時に、経済開発を進めていきます」
この10年間に達成されてきたベトナムの国際社会への参入事業の成果は国際社会における国の地位と威信向上、経済協力関係の深化などに大きく貢献しています。今後、ベトナムは、第4次産業革命のメリットを活用し、経済再構築や、サプラインチェーンの構築、自由貿易協定の効果向上などのために力を入れていく必要があります。これらは多大な利益をもたらすと期待されています。