(VOVWORLD) - 現在、ベトナムは「2030年までの社会主義的法治国家の構築と完備戦略及び2045年までのビジョン」の展開を進めています。最高立法機関である国会は社会主義的法治国家の構築を最優先課題と見なし、法整備に全力を尽くしています。
ベトナム国会は、「人民の、人民のため、人民による国家づくり」という方針で、法律システムの統一性・近代性・透明性・安定性の確保と国際競争力の向上を目指し、法整備を進めています。
法整備事業の中で、国家システムに関する法律の制定と完備はとても重要な作業です。国会は国民を中心的な位置に置いて国民に奉仕するという精神で国家機関の役割・位置・機能・任務・権限を定める法律を制定します。
社会主義的法治国家の構築・完備には国民が重要な役割を果たすため、国民の権利・義務・権限を定める法律は重要です。ベトナム共産党の第13回全国代表大会の決議は国民の役目について、「国民が知る・相談する・行動する・検査する」という今までのスローガンに、「国民は監視する・享受する」という内容を加えました。これは、国を運営する際に、国民の権利と権限を重要視する内容で、国民を社会主義的法治国家の構築・完備事業の最終目標とするという意味です。こうした党大会決議に基づいて、国会は国民の権利・義務・権限を詳細に定める法律の制定を進めています。
社会主義的法治国家の構築・完備を目指すためには、経済・社会を持続的に発展させることが重要です。そのため、国会は、第4次産業革命のメリットを活用して工業化と現代化事業を加速させるための法的基盤を整備しています。この基盤は、インベンション・イノベーションを発揮させたうえ、第4次産業革命の課題を効果的に解決するとともに、経済発展・社会平等・環境保護の間の調和を保つという役割があります。
国際社会への参入を国の発展の原動力と見なしているベトナムは社会主義的法治国家を構築・完備する際に、国際社会への参入に関する法整備も重視しています。そのため、ベトナム国会は、ベトナムが加盟・締結している国際協定・条約に見合うような国内法律の整備に力を入れています。また、国際社会の責任あるメンバーとして、ベトナムは国際条約の制定や改正など国際法の整備にも積極的に参加しています。
こうした任務を全うするために、国会は常に、組織・個人の意見や提案を受け入れ、立法活動を始め、国会の活動を公開性・民主性を確保しながら、絶え間なく改革し、その効果向上を図っています。こうした取り組みにより、国会は、社会主義的法治国家の構築・完備に大きく貢献してゆくことでしょう。