国内経済の前向きな成長

(VOVWORLD) - 今年1月、ベトナムマクロ経済の多くの指標は前向きな伸びを見せています。

事業活動を再開した企業の数は前年12月と比べ、2.2倍となり、FDI=外国直接投資額は23億ドルを超え、ベトナムを訪れた外国人観光客の数は150万人を超えました。

特筆すべきこと

総合的にみると、1月に、ベトナムのマクロ経済は安定し続け、インフレが抑制されるとともに、大きなバランスが確保され、CPI=消費者物価指数は先月と比べ、0.31%上昇しました。一方、旧正月テトを控え、取引やサービス活動が活発に行われ、1月の小売とサービスの売上高は220億ドルを超え、昨年同期と比べ、8.1%増となり、「メイドINベトナム」製品が愛好されています。

また、ベトナムは多くの外国企業によって選ばれた目的地となっています。1月20日現在、ベトナムに対する外国投資額は23億ドルを超え、昨年同期と比べ、40%増となり、その中で新規投資額が急増しました。首都ハノイ市に対する投資額は昨年同期と比べ、およそ40倍となる8億6700万ドルを超え、トップに輝いています。

さらに、1月に、ほとんどの重点的な産業の鉱工業指数は伸びを見せ、その中で、木工製品生産高は66.7%増、紡績産業は46.2%増となりました。同じ期間に、公共投資の実行額は2.58%に達しました。計画投資省のド・タイン・チュン次官は次のように語りました。

(テープ)

「今任期のはじめから、打ち出された措置を講じる一方、差し迫った課題を解決するための緊急な措置をとっています。2024年、重点的な国家レベルのプロジェクトや公共投資プロジェクト、地域連携プロジェクトの手続きが基本的に完了しました。これは公共投資の実行を加速するための前提となるでしょう。2024年の公共投資実行計画が効果的に行われ、実行額が高いレベルに達するものと確信します」

こうした中、今年はじめ、観光分野は著しい回復を見せています。1月に、ベトナムを訪れた外国人観光客の数は延べ150万人を超え、新型コロナウイルス感染症抑制後、1月度の外国人観光客としては最高を記録しました。国立観光局のグエン・チュン・カイン局長は次のように語りました。

(テープ)

「今年、観光回復と発展を加速させ、観光からの収益をおよそ360億ドルにすることに全力を尽くしていきます」

国際組織の楽観的な予測

S&Pグローバルがまとめた1月のベトナムの購買担当者景気指数(PMI)速報値は昨年12月の48.9から50.3に上昇しました。これは製造業の改善を見せ、ベトナムの製造業にとって 心強いスタートとなると評価されました。

他方、先ごろ、WB=世界銀行とADB=アジア開発銀行が発表した最新報告によりますと、ベトナムは消費や投資の促進をはじめ、景気回復に向けた政策の実行を継続する必要があるとしています。

今年はじめの前向きな兆し、および各省庁、部局、地方の取り組みにより、今年の順調な経済成長は期待できることでしょう。

 

ご感想

他の情報