国会で信任投票が行われるのは今回が4回目です。これに先立つ2013年や、2014年、2018年にも国会により選出または承認された役職者に対する信任投票が行われました。     

人事業務の重要な活動  

国会での役職者に対する信任投票は人事業務の重要な一部であり、定期的に行われます。その結果は幹部の道徳と能力を評定するために使用されます。ことし6月、国会は信任投票に関する決議96号を採択しましたが、今国会での信任投票はその決議に基づき行われました。

これによりますと、信任度で「低い信任」の割合が2分の1以上から3分の2未満の幹部は、昇進対象者リストから除外されるだけでなく、現職の解任または転任・辞職の検討対象ともなります。信任度で「低い信任」の割合が3分の2以上の幹部に対しては、任期満了を待たずに、現職を解任したうえで、より低い役職に配置換えするということです。

今回の信任投票の対象となった44人の役職者はいずれも「高い信任」の割合が圧倒的です。これは積極的な兆しとみられています。これに関し、ブオン・ディン・フエ国会議長は次のように語りました。

国会での信任投票（写真: quochoi.vn）

（テープ）

        「これは国会常務委員会と関連各機関の厳格で積極的かつ周到な準備プロセスによる結果です。国会は今回の信任投票の結果を承認する決議を採択します」

国家機関の活動の効果向上

        国家管理の角度から見れば、今国会での信任投票の結果は、国会が国家機関の能力とその活動の効果を高く評価することを示すものであるといえます。また、その対象となった44人の役職者の道徳と才能を評定するだけでなく、これらの役職者が担当する機関に対する国会の期待感を示すものでもあります。議員らによりますと、信任投票は国家機関の活動の効果向上にも大きな貢献をするとしています。中部トゥアティエンフエ省選出のグエン・ティ・シュ国会議員は次のように述べています。

（テープ）

        「これは役職者の責任感や、指導能力、活動の効果などを客観的かつ全面的に評定するものです。信任投票の対象となった役職者らが今後も、自らの活動の効果を高めていくことを望んでいます」    

        信任投票は、困難を乗り越えるための役職者と国家機関の努力を評定するものでもあります。そのプロセスから、人事業務に関する貴重な経験が引き出されています。今回の信任投票の成功を踏まえ、今後も、その重要な活動が引き続き行われ、国家機関を含む政治システム全体の健全化に貢献するでしょう。