今から49年前の1975年4月30日、ホーチミン市の独立宮殿の屋上で、南ベトナム解放民族戦線の旗が掲げられ、ベトナム南部が完全解放され、祖国が統一されました。4月30日のホーチミン作戦の大勝利から、ベトナムは徐々に発展してきました。経済面では大きな成功を収め、政治的、社会的に安定し、人々の幸福指数は世界ランキングで上昇しました。

1975年4月30日の大勝利は、21年間にわたるアメリカ帝国主義者との戦いに終止符を打ち、ベトナムが常に国家を統一し、独立と主権を守り、領土を保全したいという意志を世界に伝えたことを表明しました。

1975年4月30日、サイゴンかいらい政権の大統領官邸に 進入した解放軍の戦車＝Trần Mai Hưởng/TTXVN

優れた成果

戦争後、ベトナムの人々は国の建設と発展に取り組み、多くの誇り高い成果を上げてきました。貧しい後進国であり、戦争の深刻な影響と通商禁止の圧力に直面しながらも、ベトナムは経済を急速に克服し、発展途上国として積極的に国際社会への参入を進めてきました。

2020年から2021年の間、新型コロナウイルスパンデミックによる経済・社会的な損失が国内外で発生し、世界経済の不況とマイナス成長にもかかわらず、ベトナム経済はそれぞれ2.91％と2.58％の成長を続けています。特に、2022年には、ベトナムのGDP＝国内総生産の成長率が8.02％に達し、世界でも最も高い成長率を遂げた国の1つとなりました。

注目すべきは、国民の物心両面での生活がますます改善されていることです。1985年には、1人当たりの平均年収がわずか159ドルに過ぎませんでしたが、2023年には、その数字は4300ドルに達しました。健康管理の改善により、平均寿命が延びる一方、社会保障事業は重視され、徐々に強化されています。

ド・フン・ビエット外務次官は次のように述べています。

（テープ）

「2019年以来、一人当たりのGDPは25％増加し、貧困世帯の割合は毎年1.5％低下しました。また、予防医療システムが全国に展開され、国民の健康保険加入率は2016年の81.7％から2022年の92％に上昇しました。一方、安全な水を使用している世帯の割合は98.3％に達し、困難な状況にある障害者の85％が社会的支援や健康ケア、リハビリテーションなどを受けています」

上から眺めたホーチミン市＝VGP

党と国家、社会全体は常に、傷病軍人と戦没者の遺族、革命功労者に特別な関心を寄せています。民族の文化的価値観が継承され、発展し、人材開発政策が重視されています。特に、ベトナムの幸福指数が世界的に持続的に向上しているということです。2024年版の世界幸福度報告書によりますと、ベトナムは11ランク上昇し、世界で最も幸福な国のランキングで3年連続上昇しました。これは、ベトナム人の生活の質がますます向上していることを示しています。

一方、UNDP＝国連開発計画による最新の人間開発指数ランキングによりますと、ベトナムは115位から107位に8ランク上昇し、引き続き人間開発指数が高い発展途上国の1つとなりました。これは、長年にわたる党と国家による正確で効果的な政策と努力の成果と言えます。また、国際パートナーは常にベトナムの成果を高く評価し、今後もより大きな成果を達成し続けることを信じているということです。

アントニオ・グテーレス国連事務総長は次のように述べています。

（テープ）

「ベトナムは長い道のりを歩んできましたが、その発展の旅はまだ続いています。ベトナムは再び、新しい価値観の先駆者となる機会を迎えています。気候変動の影響から安全な未来を守ること、誰一人取り残さないようにすること、経済を変革し、世界を変えることができるように、国連はあらゆる段階でベトナムのパートナーであることを誇りに思っています」

国民の幸福への旅

49年前の4月30日の大勝利以来、ベトナムは豊かで幸せな国を築く目標を実現し、2045年までに先進的で高所得国になることを目指しています。

世界の地政学的リスク、中所得国の罠、市場経済の課題、国際的な統合、科学技術の進歩など、様々な課題に直面する中、ベトナムはこの目標を達成するために高い意欲と大きな努力を必要としています。これは、国家を新たな発展段階に導き、強固な国を築くという渇望を実現し、国民の繁栄と幸福に貢献するための励みとなるでしょう。

4月30日の大勝利は、ベトナムがあらゆる困難を乗り越え、革新の道のりをしっかりと踏み出し、国家を成功に導き続けるための誇りとモチベーションとなるでしょう。 4月30日の南部完全解放・祖国統一記念日を通じて、ベトナム国民は皆、平和の価値、調和・和解・団結の精神をより深く認識しており、これらはベトナムの強固な基盤となるとしています。