国際組織 ベトナムの2024年の経済を楽観視

(VOVWORLD) -1月20日時点で新規登録資本金、登録資本金調整額、外国人投資家による出資額と株式購入額を含むベトナムへのFDI外国直接投資総額は23億6000万ドルに達し、前年同期と比べ40%以上増加しました。

ベトナム経済の著しい回復や、2024年初頭の前向きな兆しを見て、多くの国際組織、および外国人投資家は、ベトナムの2024年の経済見通しを楽観視しています。

ベトナムのGDP成長指数を楽観視

スタンダードチャータード銀行は、今年、ベトナムのGDP=国内総生産の伸び率は6.7%に達すると予測しています。また、ADBアジア開発銀行、およびUOBユナイテッド・オーバーシーズ銀行は、ベトナムの2024年の経済成長率は6%程度に達すると予想しています。UOB銀行によりますと、輸出とFDI外国直接投資の誘致はベトナム経済成長につながる主要なモチベーションであると同時に、ベトナムはFDIを引き続き誘致するのに良い位置にあるとのことです。

その一方で、アメリカに本拠を置く総合情報サービス企業「ブルームバーグ」社は、調査結果を発表し、その中で、ベトナムの経済は、2024年の第1四半期には6.3%に、第2四半期には6.5%に、そして2024年通年と2025年通年にはそれぞれ6%と6.4%に達する可能性があると予測しています。

さらに、IMF国際通貨基金は、ベトナムのGDP成長率は5.8%に達すると予想しています。

前向きな兆し

統計総局が1月末に発表したデータによりますと、1月20日時点で新規登録資本金、登録資本金調整額、外国人投資家による出資額と株式購入額を含むベトナムへのFDI外国直接投資総額は23億6000万ドルに達し、前年同期と比べ40%以上増加しました。このうち、FDIの実施額 は約 15 億ドルと推定されており、前年同期比 9.6% 増となっています。

国際組織 ベトナムの2024年の経済を楽観視 - ảnh 1ブディアルサ・サストラウィナタ氏(TTXVN撮影)

ベトナムでの投資チャンスについて、シプチャーグループのブディアルサ・サストラウィナタ会長は次のように評価しています。

(テープ)

「現在、ベトナムは投資家向けの多くの潜在力があります。例えば、ASEAN地域においてベトナムの人口はかなり多いこと。ベトナムの経済が安定的に発展していること。特に、近年、ASEAN加盟諸国の中で、ベトナムの経済は著しく成長していること。これらは、投資家誰もが望む条件です。現在、シプチャーグループはベトナムでの新しい投資協力プロジェクトを考えています」

安定したマクロ経済、効果的な財政政策と金融政策、及び農業開発は経済を支える役割を果たしています。観光活動やサービス業は回復しつつある一方、工業生産指数も増加傾向にあります。その一方で、ベトナム政府は、公共投資の実行を加速させています。

国際組織 ベトナムの2024年の経済を楽観視 - ảnh 2カオ・キム・ホルン氏(TTXVN撮影)

カオ・キム・ホルンASEAN事務総長は次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムは、経済開発のために、全ての利点やメリットを活用しています。安定した経済は投資家にとってとても重要な要素です。ベトナムにはこの要素があります。これは、利点の一つです。また、ベトナムの指導部も効果的に活動しています。ベトナムは外国投資の誘致だけでなく、輸出の推進のために、自国の利点を活用していることが分ります。ベトナムは多くの潜在力のある輸出市場を持っています。例えば、アメリカ、中国、韓国、そして欧州などです。加えて、ベトナムからの輸出量も結構多いです」

2024年と向こう数年間は、チャンスに伴う多くの困難があると予測されています。このような背景で、ベトナムは引き続き世界経済状況を見極めたうえで、主体的に分析、予測して、相応しい対策を講じる方針です。同時に、デジタル経済の開発、科学技術の導入、グリーン成長、エネルギー転換、生産性の向上、経済体制と経営投資環境改革の推進を行うことが必要になります。

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