工業化近代化事業に奉仕するDXとグリーン経済への転換

(VOVWORLD) -14日午後、ハノイで開催された2023年のインダストリー4.0サミットで発言に立ったファム・ミン・チン首相は、「デジタル時代とグローバル化に適応しながら、国の社会経済の発展を強化するのは大きな課題である。ベトナム政府は国を発展させるため刷新し続ける」と強調しました。
工業化近代化事業に奉仕するDXとグリーン経済への転換 - ảnh 12023年のインダストリー4.0サミットで発言に立ったファム・ミン・チン首相

ベトナムは第4次産業革命のメリットを活用するため多くの有利な条件が提示されている。これらは総人口に占める若い人口の割合が高いこと、ベトナム人は創造性と能動性が高いこと、デジタル技術のインフラが急速に整備されていることなどです。これはベトナムが繁栄した国づくりを実現し、国民の物心両面の生活水準の向上への大きな機会となります。

突破口を切り開く

チン首相によりますと、DX=デジタルトランスフォーメーションとグリーン経済への転換の推進は国の工業化近代化事業、労働生産性の向上、経済の質的向上と競争力向上に貢献するとしています。

ベトナムはこれを実現するため、2025年までのDX国家プログラムと2030年の方針を効果的に展開する必要があります。これと同時に、ベトナムはデジタル技術産業開発戦略の作成と実施、デジタル技術産業法の制定、デジタル技術産業のインフラ整備の政策の作成を行うべきです。

そのほか、ベトナムはグリーン転換を推進するため、2021年~2030年期におけるグリーン成長に関する国家戦略と2050年までのビジョン、JETP=「公正なエネルギー移行パートナーシップ」の政治宣言などを効果的に展開するとともに、技術移転、人材育成と管理、資金供給などにおけるパートナー国の支援を活かしています。

また、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするというベトナムがCOP26で発表した公約を履行するためには、首相が承認した第8号電力開発計画を精力的に実施するとしています。

科学技術の発展、強固な産業づくり

強固な産業づくりは国の工業化近代化事業に重要な意義を持っています。チン首相によりますと、ベトナムは工業の構造再構築を行い、専門性、連結性を強化し、工業地区、工業回廊、工業団地を形成します。また、ベトナムは国の工業化近代化事業の要求に応えるため、科学技術、イノベーションを推進します。チン首相は「政府はイノベーション、スタートアップを強化するため、体制の完備に尽力する。また、個人と組織が次世代技術、クリーン技術の応用を奨励し、国のスタートアップ文化を構築する」と強調しました。

ベトナムは強固で繁栄した国づくりに取り組んでおり、その中で、工業化近代化事業は重要な役割を担っています。DXとグリーン転換は工業化近代化事業の早期完成に中心的な任務とされています。

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