(VOVWORLD) - 第3四半期のGDP=国内総生産の伸び率は5.33%に達し、前期を上回っています。これは年初から政府の指導により、実施されてきた社会経済開発政策は功を奏していることを立証しました。
9月30日、政府の9月の月例会議が行われました。経済専門家によりますと、世界のインフレが鎮静化する兆しを見せていますが、高いレベルにあり、地政学的紛争は依然として複雑に推移し、大国の金融引き締め政策が継続されていることはベトナムをはじめ、多くの国の貿易・投資、輸出に大きな影響を与えています。
国内経済ハイライト
こうした困難の中でも第3四半期のGDP=国内総生産の伸び率は5.33%に達し、前期を上回っています。これは年初から政府の指導により、実施されてきた社会経済開発政策は功を奏していることを立証しました。計画投資省・統計総局のグエン・ティ・フオン局長は次のように語りました。
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「困難や課題が山積している中で金利の引き下げや外貨為替相場の安定確保、産業界をサポートするための税金、手数料、借地代の減免、繰り延べ、観光客向けの電子ビザ有効期限の延長などの適切な措置を講じ、不動産企業や債券市場の困難解決、社会保障に取り組んでいます。これにより、社会経済状況は多くの分野で前向きな兆しを見せています」
この9か月間、GDP=国内総生産の成長率は4.24%に達し、公共投資の実行額はおよそ171億ドルに達し、昨年同期と比べ、23.5%増となりました。また、9月20日現在、外国人投資家の新規投資や増資プロジェクト、および株式を購入するために拠出した資本金は202億ドルを超え、昨年同期と比べ、7.7%増となっています。計画投資省の産業・建設統計局のフィ・ティ・フオン・ガ局長は次のように語りました。
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「第3四半期に活動を再開した企業の数は2018年~2022年期で最高を記録し、2022年同期と比べ1.4倍となりました。また、2019年以来、解散した企業の数は減少の傾向にあります」
特筆すべきのは9月の輸出の伸び率は4.6%に達し、年初からの9か月間の輸出累計額はおよそ2579億ドルに達しました。
年末までの成長のモチベーション
9月30日、行われた政府の月例会議でインフレの鎮静化に関する情報が発表されました。これにより、年末までの経済回復が約束されるとしています。計画投資省の統計総局に属する物価統計部のグエン・トゥ・オアン部長は次のように明らかにしました。
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「年末までに国会が打ち出したインフレ抑制に関する目標が達成されるでしょう。世界価格動向を厳重に監視し、ベトナムのインフレ抑制に対する影響を適宜に警戒するとともに、適切なインフレ対策を取る必要があります。また、国民のニーズに応え、必需品を十分に準備する一方、原材料の価格をコントロールし、輸入品の代わりに国産の原料や資材の使用を強化しなければなりません」
年末までの経済成長にモチベーションを与えるため、金融・財政政策の適切な調整や貿易・サービスへの刺激、公共投資の実行、企業の生産活動の効率化、企業の資本へのアクセスの改善に取り組まなければならないとしています。