年末年始の消費需要に対応するベトナム企業の取り組み
(VOVWORLD) -現在の消費者は健康増進向けの商品を優先的に購入し、お家で体験したいという気持ちでショッピングしています。
市場調査・マーケティングリサーチを行っているカンター社が最近発表した調査結果によりますと、現在、ベトナムの消費者は新型コロナウイルス感染症の影響により、財政面で多くの困難に直面しています。これは年末年始の買い物の習慣にも影響を与えています。そのため、各企業は市場の変化に対応するための措置をとる必要があるということです。
カンターベトナム社の経営開発責任者であるグエン・フオン・ガー女史は「年末までの経済状況を楽観視しているものの購買力の向上の兆しは限定的だ」と明らかにし、次のように語りました。
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「カンター社の予測によりますと、今年の年末年始の消費は低迷する公算が大きいです。例年、ベトナムの伝統的旧正月テト前の3,4週間前に、人々はスーパーマーケットなどに行き、様々なものを買いますが、今年はひととおりの買い物だけとなるでしょう」
カンター社の調査によりますと、現在の消費者は健康増進向けの商品を優先的に購入し、お家で体験したいという気持ちでショッピングしています。また、消費者は割引の対象となる商品、様々な流通チャンネルで販売されている同じ商品の価格を比較して、安いものを選ぶことで支出を節約しています。さらに、生産業者は消費者の嗜好、習慣、支出の可能性を把握した上で、生産経営方式を変化させています。高品質ベトナム製品生産企業協会のブー・キム・ハイン会長は次のように語りました。
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「企業は製品の質的向上に力を入れる必要があります。最も重要なことは市場の変化に対応しなければならないということです」
具体的には、企業はショッピングに利便性をもたらすため、流通チャンネルを増やすことです。ソンフオン・フード社のグエン・レー・コク・トアン会長は次のように語りました。
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「わが社は大規模な小売チェーンへテト用品をはじめとする商品の供給に取り組んでいます。そのほか、オンラインでテト用品の販売を拡大させます。私たちは5千円~6千円相当の必需品からなるプレゼントボックスを集中的に生産しています」
経済状況の変化はベトナム人のショッピングの習慣に影響を与えています。そのため、各企業は消費者を引き寄せるため全力を尽くしています。