(VOVWORLD) - ベトナム文化は数千年にわたる労働と創造性、祖国建設防衛のための勇敢な闘争の成果であり、民族の輝かしい歴史に伴い、貴重な価値を生み出してきました。現在も、文化は、政治や、経済・社会とともに、国の発展事業の一本柱としての役割を果たしています。
11月24日にハノイで開催された全国文化会議=VGP |
民族色豊かな先進的文化づくりは常に、ベトナムの党と国家の終始一貫した政策です。2021年初めに行われたベトナム共産党の第13回全国代表大会もその路線を再確認しました。こうした中、11月24日にハノイで開催された全国文化会議はそれを具体化させるものとみられています。
第8期ベトナム共産党中央執行委員会第5回総会の決議には、「ベトナム文化は、数千年にわたる国の建設防衛発展事業と各世代のベトナム人の労働力、世界各国の文化精華の吸収などによるものである。ベトナム文化はベトナムの本領・精神・魂を作り出すものである」という文章が盛り込まれています。
文化発展事業において、ベトナムは常に、伝統的価値を発揮させ、人類の文化的価値を吸収するとともに、国民の愛国心や、「自力・自強」精神、団結精神を鼓舞しています。また、民族色豊かな先進的文化づくりプロセスにおいて、ベトナムは、文化の発展を経済成長、社会進歩と調和させるという方針を堅持しています。文化価値の発揮はベトナム全党・全国民の中心的な任務と見なされていますが、その中で、人間の全面的な開発が重要な課題とみられています。
これに関し、11月24日にハノイで党中央書記局の主催により開催された全国文化会議は2021~2025年期における具体的な任務・目標・方向と2045年までのビジョンを定め、文化発展と人間開発に関する第13回党大会決議を具体化させる措置を出しました。また、会議では、伝統文化の保存・発展方法の刷新や、文化産業の開発、文化を経済発展事業の原動力にする方法なども提案されました。これらはベトナムのソフトパワーを作り出すものとみられています。
会議で発言に立ったグエン・フ・チョン党書記長は、「民族解放事業と国の建設発展事業において、文化の役割が常に重視されている」と確認するとともに、「文化は社会の精神的基盤であり、発展事業の目標でありながら、重要な原動力でもある。文化の発展を経済成長、社会の進歩と調和させることはベトナム社会主義建設事業の基本的な方向として定められている。私たちが構築している文化は民族色豊かで、先進的なものであり、民族独立と社会主義をコア・コンテンツに位置付けるとともに、民族の美しい文化価値を継承する一方、世界文化の精華を選択的に吸収するものでもある」と強調しました。
ベトナム文化は数千年にわたる労働と創造性、祖国建設防衛のための勇敢な闘争の成果であり、民族の輝かしい歴史に伴い、貴重な価値を生み出してきました。現在も、文化は、政治や、経済・社会とともに、国の発展事業の一本柱としての役割を果たしています。そして、今後、その重要性が高まっていく見通しです。というのは、文化価値の発揮は持続可能な発展に多大に貢献するからです。