ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長

ベトナムは将来における国の持続可能な開発を目指し、知識人の創造性と才能を十分に活用するため、足並みをそろった多くの措置をとっています。

40年間にわたり科学研究を行ってきた科学技術省所属地域研究開発研究所のレ・タット・クゥオン所長はこれまで全国各地を回って、多くの農民と出会いました。クゥオン氏は常に、各地方の農民らが貧困状態から脱出するという希望を抱いています。

近年、クゥオン氏は「北部山岳地帯ランソン省バクソン県で高品質のザボンとオレンジの開発」や、「北部バクザン省でのアボカドの試験的栽培」などの研究テーマを行ってきました。これらの研究テーマの結果は新しい農産物の栽培・生産の重要な基礎となっています。クゥオン氏は2019年の代表的な知識人112人の中の一人に選ばれました。クゥオン氏の話です。

（テープ）

「私たちはそれぞれの地方の農業を研究した上で、それぞれの地方の主要な農産物を特定しました。そのほか、農産物の持続可能な開発を目指す計画も作成しました。また、それぞれの地方の栽培作物の構造もを選定しました」

グエン・ラン・ズン教授

クゥオン博士だけでなく、ベトナムの多くの知識人も科学研究活動に尽力して、国の開発計画の実現に大きく貢献しています。現在、ベトナムの知識人が質と量の両面で急速に成長し、第4次産業革命に先頭に立っています。ベトナムの教育・人材開発国家協議会の委員であるグエン・ラン・ズン教授は次のように語りました。

（テープ）

「人材は国の貴重な財産です。第4次産業革命において、知識人はより重要な役割を果たしています。知識人が国の発展にさらに貢献できるための政策を制定・実施する必要があります」

一方、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長は国の発展に対する知識人の重要な役割を強調し、次のように語りました。

（テープ）

「知識人の育成は国の力と知恵、党の指導能力の向上、政治システムの質的向上などにつながります。知識人の育成への投資は持続可能な開発への投資を意味します」

科学研究活動に関する体制を改革し、民主制を尊重するとともに、優秀な知識人や、科学者を対象に優遇政策を実施することは知識人の力の活用に有利な条件を提示するとされています。ベトナム科学技術連合会のフアン・スアン・ズン会長は次のように語りました。

（テープ）

「各国はいずれも経済を発展させるため、科学技術を第一の国策と見なしています。これは大きな路線ですが、この路線を複数の政策で具体化させる必要があります。例えば、知識人を重用することや、知識人が自分の能力を活かすために便宜を図ることなどです」

工業化近代化事業における知識人の育成に関する第10期ベトナム共産党中央委員会第27号決議を実施してからこの15年間、ベトナム知識人は国の発展事業と国際社会におけるベトナムの地位向上に大きく貢献してきました。

現在、ベトナムはこれらの成果を活かして、知識人の科学研究を奨励する政策を積極的に実施しています。