この15年間にわたって実施されてきた「新時代における文学・芸術の発展」に関する第10期党政治局の決議23号は文学・芸術分野の前進を作り出し、社会の精神的土台の構築とベトナム人の包括的な発展に貢献してきました。この決議は、新時代における文学・芸術発展の方向性を定めるとともに、文学・芸術分野に対するベトナム共産党の指導方式の刷新を示すための重要な決議であるとされています。

決議23号は、「文学・芸術は文化の重要かつ特別にデリケートな分野で、人々の真善美への願望を表現する、なくてはならない欲求であり、社会の精神的土台の構築とベトナム人の包括的な発展に直接的に貢献する大きな原動力の一つでもある」と強調しています。

また、国の工業化・近代化、および国際社会参入を推進する時期における文学・芸術の任務は、包括的かつ強く発展する一方、国民の文化的精神的需要に応えられるような思想的芸術的に高い価値のある複数の文学・芸術作品を生み出すよう取り組まなければなりません。文学・芸術は、民族の文学・芸術の価値の維持、発展、活用を基礎にして、国際協力を拡大し、外国の科学、進歩を選択的に受け入れることとしています。

「新時代における文学・芸術の発展」に関する第10期党政治局の決議23号が発布されて以来、全国各地では、文学・芸術に関する複数のプログラムや、プロジェクトなどを展開してきました。

北部ホアビン省では、芸術家・文学作家は、詩や、小説、短編小説、散文などを含む1000点あまりの作品を作成、披露したほか、800点余りのアート作品を出展しました。現在、ホアビン省の文学芸術協会のメンバーは230人に上っています。全省には、数万人のアーチスト、職人を擁するおよそ1500の民衆文芸団体があります。そして、同省は、現地に住む少数民族の伝統的祭り、民謡、民舞、及び風俗習慣の研究、再生、保存、活用を行っています。

一方、南部ドンナイ省では、数万点の文学・芸術作品が作成、出版され、南部民謡「ドンカタイトウ」、詩、民謡、美術、撮影などのクラブが活発に活動しています。特に、地元の少数民族出身の多くの高齢者、有力者は若者に母国語を教えてきたということです。

他方、北部ランソン省では、多くの部局、機関は、文学・芸術の建設と発展という任務を行動計画に盛り込んでいます。地元の行政当局は、外国との文学・芸術交流会や、大衆文芸運動などに配慮しています。

ホイ委員長

ランソン省宣伝教育委員会のフン・クアン・ホイ委員長は次のように明らかにしました。

（テープ）

「ランソン省では、決議23号は、それぞれの地方の実状に合わせて、様々な形式で展開されてきました。このことは、芸術家や文学作家の創造力を高め、地元の文学芸術の発展に役立っています」

「新時代における文学・芸術の発展」に関する第10期党政治局の決議23号が、各地方で実施され、多大な成果を収めたことは、同決議の効果を示す証となっています。