(VOVWORLD) -今回の会議では、参加者らは、第43回AIPA総会の決議の実施状況を検討、協議した上で、AIPAの決議を実行する取り組みを示しました。
AIPA諮問グループの第14回会議の様子 |
7月10日と11日の両日、ベトナム南部キエンザン省フークォック市で、ベトナム国会の主催で、AIPA=ASEAN議員会議諮問グループの第14回会議が行われました。「経済成長と持続可能な開発のためのイノベーションと科学技術の移転・応用・開発を推進」をテーマにした今回の会議では、参加者らは、第43回AIPA総会の決議の実施状況を検討、協議した上で、AIPAの決議を実行する取り組みを示しました。
科学技術イノベーションを注視するAIPA
ASEAN=東南アジア諸国連合の加盟諸国は、科学技術のイノベーションと開発において多大な進歩を遂げましたが、開発レベルは均一ではなく、さまざまな方法で実施されたと評価されました。その一方で、世界では、第4次産業革命、特にデジタル技術は強く発展しており、地域内のすべての国に多くのチャンスと試練をもたらしています。
このような背景では、持続可能な経済開発という目標を達成する為には、ASEAN加盟諸国は、科学技術のメリットとデメリットを十分に理解した上で、生産性、製品、サービスの品質、および競争力を高めるため、先進的科学技術を受け入れ、導入する必要があるとしています。
AIPA諮問グループの第14回会議では、参加者らは、経済成長と持続可能な開発のためのイノベーション、科学技術の移転・応用・開発の推進などに関する情報や知見などを共有しました。
AIPAがこの会議のテーマを「経済成長と持続可能な開発のためのイノベーションと科学技術の移転・応用・開発を推進」に選んだことは、世界共通の傾向とそれぞれの国の現状に合致しています。というのは、科学技術の開発、イノベーションの推進は、第4次産業革命の中核的な方向性となっているからです。
第43回AIPA総会の決議の実行に努力
AIPA加盟国議会は、ASEAN共同体の安定と共通の繁栄のために、域内のメリットを活用するためにASEAN諸国政府のメカニズムや政策の作成をサポートする上で重要な役割を果たしています。
今回のAIPA諮問グループ会議では、AIPA加盟国議会は、2025年までの計画を完成させ、2025年以降のビジョンを展開するため、ASEAN諸国政府とともに歩んでいくと確認しました。その中で、ASEAN内の団結の維持、伝統的と非伝統的安全保障への対応能力向上、新型コロナウイルス感染症抑制後の経済協力、および地域のサプライチェーンの強化に集中すると同時に、デジタル経済、グリーン経済、循環経済という新しい傾向を活用した上で、迅速かつ包摂的で持続可能な開発を継続することになります。
AIPA諮問グループの第14回会議は、議事日程を終了したことで、それぞれのAIPA加盟国の実情に合わせて、第43回AIPA総会の決議を実行するとともに経済成長と持続可能な開発のためのイノベーションと科学技術の移転・応用・開発の推進、ASEANの中核的役割とASEAN内団結の強化に向けた取り組みを示しました。
ベトナム国会がAIPA諮問グループの第14回会議を成功のうちに開催できたことは、ベトナムの党と国家の外交路線を展開するための適切な活動であり、地域と世界の議会間協力メカニズムにおけるベトナム国会の役割を果たすことです。