(VOVWORLD) - 人権の確保はベトナムの社会主義的法治国家建設事業の重要な内容となっています。これはベトナムの党と国家の終始一貫した政策でもあります。
人権を尊重・保護・確保することはベトナム共産党が実施している路線です。1930年に設立されてから、党は、「ベトナムの自由」や、「男女平等」、「教育普及」などのスローガンを掲げ、人権保護に力を入れてきました。1951年に行われた第2回党大会で採択された「ベトナム革命の綱領」には、「国民全員は人権や、市民権、財産権を享受する」という目標が盛り込まれました。
その後、1986年から、人権に関わるベトナムの法的枠組みが絶えず完備されてきました。その中で、1992年憲法と2001年の改正案、2013年憲法などが代表的なものとみられています。現在ベトナムが進めている社会主義的法治国家建設事業においても、人権の価値を重視することは全事業を貫く支柱となっています。そして、国際社会への参入が進められ、国民の生活水準が急速に高まっている背景の中で、人権確保を目指す法的枠組の完備は社会主義的法治国家を建設するための最も重要な措置とみられています。
「ベトナムの社会主義的法治国家に関する理論と実践問題」科学シンポジウムで発言に立ったフック国家主席(中央)=VOV |
2021年12月に開催された「ベトナムの社会主義的法治国家に関する理論と実践問題」をテーマにした科学シンポジウムで、グエン・スアン・フック国家主席は次のように強調しました。
(テープ)
「法治国家の進歩的な思想・価値についてですが、一つ目は国家が法の支配の下に置かれ、憲法と法律に拘束されること。二つ目は国家の合法性と正当性を基にする国民の主権。三つ目は公平・人権の価値を重視し、それに関連するアイデア・思想を具体化させ、法治国家の運営に適用することです」
実際、ベトナムは自国の法治国家建設を達成するため、世界の知識、経験を活用しています。これは国際基準を満たすベトナムらしい法治国家づくりを目指す措置です。その法治国家の特徴に関し、フック国家主席は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの社会主義的法治国家の特徴は次の通りです。国民が国家権力の源と主体であること。あらゆる権力も国民にあること。社会主義的民主主義を実現すること。国民の正当な権利を保護すること。国家が人権・市民権を尊重・保護すること。国家と国民との関係における法的責任を高めることなどです」
人権確保は社会主義的法治国家建設事業の要求であるだけでなく、国の安定を維持するための基本的な要素でもあります。ベトナム共産党は人権確保と社会主義的法治国家建設事業の重要性を十分に認識しており、適切な措置をとっています。これは国の発展事業や、国際社会への参入事業に貢献しています。