情報通信省所属情報通信産業局の統計によりますと、現在、ベトナムには1万1200社のソフトウェア製造企業を含む4万5000社以上の企業が情報技術分野で事業を展開しています。2023年末までに、ベトナムでは1500社を超えるデジタル技術企業がソフトウェアを輸出し、海外市場での収益は約75億ドルに達しました。

世界的な景気後退にもかかわらず、2023年のソフトウェアおよび情報技術サービスの輸出市場は約4～8％成長すると予想されました。国内企業の2023年のソフトウェア製造収益は約43億ドルに達し、そのうち輸出収益は約40億ドルでした。

その中でも、ベトナム最大手IT企業FPTは、海外売上高が初めて10億ドルを突破し、ベトナムのソフトウェア輸出における第1位の地位を確固たるものとしています。それに伴い、他の企業も20～40％と非常に高い成長を遂げており、特にVMOやRikkeisoftなどの企業は、輸出収益が2022年と比べて50～60％増加しています。

2023年に、ベトナム最大手IT企業FPTは、海外売上高が初めて10億ドルを突破した（FPT）

現在の状況において、デジタル技術企業による海外市場の開発は新たな市場を切り開き、企業が市場を拡大し、収益を増加させ、自社製品ブランドの評判を高め、ベトナムの情報技術の地位を世界地図上で確固たるものにし、業界に価値をもたらしています。

専門家は、世界の情報技術市場の成長の可能性は依然として非常に大きく、毎年着実に増加していると考えています。世界の情報技術とデジタルトランスフォーメーションの支出全体と比較した、海外市場におけるベトナムのデジタル技術企業の現在の収益75億ドルという数字は、市場にはまだ多くの成長の機会があることを示しています。

世界有数の情報技術調査およびコンサルティング会社であるガートナーは、世界の情報技術支出が2024年に約5兆ドルに達し、2023年と比べて6.8％増加し、世界経済の回復に伴い増加し続けると予測しています。

情報通信省は、今年の情報技術産業の収益が1493億ドル以上に達し、2025年には1570億ドル以上に達するという目標を設定しています。現在、同省はデジタル技術産業法の草案作成を加速し、デジタル技術企業が海外に進出することを奨励する政策も検討しています。これは、デジタル技術企業が製品を海外市場に輸出するための最も好ましい条件を整えるためのものであるとしています。