既にお伝えしましたように、29日午前、ハノイで開催中の第15期国会第6回会議は20日の議事日程を終え、閉幕しました。今国会で達成された結果は、国の重要な課題解決、社会経済開発に前提を作り出します。

第15期国会第6回会議は複数の法案、決議案を審議・採択したほか、国の経済の回復・開発の方策を決定しました。

立法作業に関わる結果

今国会は、水資源法改正案、住宅法改正案、不動産経営法改正案、情報通信法改正案などを含む7件の法案を採択したほか、他の8件の法案に意見を出しました。

カントー市選出国会議員のグエン・マイン・フン氏は次のように明らかにしました。

（テープ）

「これまでの国会は12件ないし14件の法案を採択していましたが、今国会では、その数は17件に上りました。国会は政府と緊密に連携して、早期に計画を立て、質の高い法案を作成するために休日にも取り組んできました」

国会の監視活動の効果向上

ザン国会副理事長（quochoi.vn撮影）

今国会で、首相、副首相、および閣僚らは第15期国会初の質疑応答を行いました。21の分野を網羅する質疑応答は範囲が広く、問題が直接的に取り上げられたと評価されました。グエン・チュオン・ザン国会副理事長は次のように評価しています。

（テープ）

「すべての21の分野は国会の決議に盛り込まれており、それぞれの閣僚、部門の責任を示し、その遂行期限、解決策についても触れています。これを踏まえ、国会は、既に解決されたことや、いまだ解決されていないこと、およびその解決策などを明記する決議を発布しました。これは、有権者の要求と願望に応えることが狙いです」

他方、今国会では国会によって選出、または批准された役職者44名に対する信任投票が行われました。信任投票の結果は公開されました。そして、国会がはじめて、2021年～2025年期における3件の国家目標プログラムの実施状況を同時に監視しました。これらのプログラムは、新農村建設、持続可能な貧困化解消、少数民族居住地と山間部での社会経済開発に関わるものです。

2024年のGDP伸び率の目標を6～6.5％に設定

第15期国会第6回会議では、国会議員らは2024年の社会経済開発計画に関する決議を採択しました。この決議は、GDP国内総生産の伸び率を6％～6.5％にするという目標を設定しています。これについて、国会の経済委員会委員長であるブ・ホン・タイン氏は次のように明らかにしました。

（テープ）

「GDP伸び率の目標は、国内と世界の状況の分析、予測を基礎にしながら、2024年のメリットとデメリットを予想したこと、および2021年～2025年までの社会経済開発計画に沿って設定されました。高い目標値を設定したことは、目標達成に向けた政府の強い決意を示すことが狙いです」

第15期国会第6回会議は基本的目標を達成しました。今国会で採択された決定は、障壁を撤廃するための土台であり、社会保障の確保、開発目標の達成に繋がるでしょう。