経済回復・発展事業において「自主独立」という精神を発揮
(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症が基本的に抑制されてから、ベトナム経済は迅速に回復し、着実な発展を遂げています。これは、ベトナムが経済回復・発展事業において「自主独立」という精神を発揮していることによる結果と見られています。
現在、ベトナムは新型コロナ収束後の経済回復・発展を促進しており、国内市場だけでなく、国際市場の開発を進めています。その中で、FDI=外国直接投資は重要な役割を果たしています。新型コロナ発生前の2019年まで、ベトナムへのFDIプロジェクトの件数は4000件を超え、その投資総額は合わせて、およそ390億ドルに達し、1990年と比べ24倍増加しました。
WTO=世界貿易機関に加盟した2006年から、これまで、ベトナムは15件のFTA=自由貿易協定を締結してきました。これは、経済開発の促進や、国家・企業・製品の競争力の向上などに役立っています。パンデミックにおいて、ベトナムは「感染予防対策を進めながら経済回復に力を入れる」という二重任務を実施しています。
正しい政策を効果的に実施することにより、ベトナムは感染症の被害を軽減し、企業と国民の信頼を高めています。特に、新型コロナ収束後の経済社会回復・発展事業は多くの成果を収めています。
今年上半期に、新規設立企業数は7万6000社を超え、前年同期と比べ13.6%増となりました。これらの企業は登録資本金が2730兆ドン(約16兆円)に達し、51万5000人の労働者の雇用を創出しています。ベトナム経済の回復に関し、ホアン・バン・クオン国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「2020年の経済成長率が2.91%に達したことを基礎に、ベトナムは2.58%の成長を遂げています。新型コロナ発生前の2019年と比べ、ベトナム経済の成長率は5.56%増加しています。世界経済の平均成長率1.9%からみれば、これは印象的な結果といえます。特に、歳入は計画を16.8%上回っています。今年通年の成長率は6.9%に達する見通しであると予測されています」
ベトナム経済の迅速な回復と着実な発展は外国企業から特に注目を集めています。年初から、多くの外国大手企業はベトナムへの投資を決定しています。特にFDIの質はだんだんと高まっています。エコノミストのグエン・ゴック・トアン博士は次のように分析しています。
(テープ)
「第13回全国代表大会で、党は自主独立経済の開発や、世界経済への参入の効果向上を重要な任務として取り上げました。また、経済力を高めるため、工業化・近代化事業を促進していく方針を打ち出しました。同時に、国際社会の協力・支援を活用することも効果的な措置と見られています」
これまで、ベトナムは「自主独立」という精神を掲げ、多くの困難と試練を乗り越えてきました。そして、その精神は引き続き、今後のベトナムの建設・発展事業の指針となり得るでしょう。