経済成長の目標遂行のため乗り越えるべき課題

(VOVWORLD) -今年上半期に、ベトナムのGDP=国内総生産の伸び率が3.72%に達し、CPI=消費者物価指数が昨年同期と比べて3.29%増、インフレ率が4.74%増となりました。

専門家によりますと、今年通年の経済成長率が6.5%に達するという目標を遂行するのは大きな試練であり、各省庁、部門、機関、地方、および企業が臨機応変な対策をとる必要があるとしています。

世界経済が停滞していた今年上半期にベトナムのGDPの伸び率は3.72%に達しましたが、低くはないものの驚くべきものではないとされています。現在、WB=世界銀行など国際の多くの組織は今年通年の経済成長率が6.5%に達すると見込んでいます。経済専門家レー・ズイ・ビン氏は次のように語りました。

(テープ)

「この数字は今年上半期における企業と国民の努力を示していると言えます。これは今年の第3、第4四半期に、経済成長率の改善が期待できる基礎となります。また、消費財と小売り売上高の伸び率は6.5%に達しました」

一方、今年上半期、ベトナムの輸出入額は3億1600万ドルを超えています。貿易振興活動が推進されたことにより、輸出額は長期にわたる深刻な低迷を経て、増加傾向にあるのは今回が2 か月目となっています。

また、全国で新規設立を登録した企業数はおよそ7万6千社で、労働者数は51万人になりました。第3四半期に、世界の経済、政治情勢、安全保障、自然災害などが複雑に推移することから、ベトナムは経済、社会面において、引き続き多くの課題に直面することが予測されています。統計総局のグエン・テイ・フオン総局長は次のように語りました。

(テープ)

「私たちは今年下半期における経済のシナリオを詳しくするため、関連する情報を分析しています。今年通年の経済成長率で6.5%を達成するためには、大きく努力しなければなりません」

年末までの最も大きな目標はマクロ経済の安定の確保と、主体的、かつ柔軟な金融・通貨政策の実施ということです。これと同時に、各省庁、部門、機関、地方は公共投資の実施、社会経済回復開発計画を精力的に実施することです。

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