豪雨と洪水が発生し、深刻な影響をもたらす

これを受け、全党、全軍、全国民は被災者を支援するために、力を合わせていますが、これもベトナム民族の良き伝統を示すと評されています。 

この数週間、中部各省での自然災害は各レベルの党委員会、行政府、国内外の団体、企業、個人の特別な関心を集めています。現在、自然災害予防対策とともに、被害克服作業や、捜索・救難・救助活動が最優先課題として積極的に行われています。

自然災害予防対策・救難救助国家委員会の速報によりますと、これまで、第4と第5軍管区の国境警備部隊は、延べ8843人の兵士を派遣し、被害克服作業や、捜索・救難・救助活動に当たっています。その結果、複数の漁船とその乗組員、行方不明者が救出されました。被災者を救うために犠牲となった兵士もおり、国民に深い悲しみをもたらしました。党と政府は様々な緊急措置をとっています。

10月16日、党中央書記局は公電を出し、中部各省での自然災害予防対策の強化を指示しました。10月18日、首相はトゥアティエンフエ省での土砂災害克服作業に関する公電を送りました。

続いて、10月19日、政府は、最も深刻な被害を受けているクアンビン省や、クアンチ省、トゥアティエンフエ省、クアンナム省、ハティン省の被災者を支援するためにコメ5000トンを拠出することを決定しました。

募金運動に参加する政府の指導部

さらに、数日前、首相は、中部各省での自然災害予防対策や、被害克服作業や、捜索・救難・救助活動のために国家予算から5000億ドン（約25億円）を支出することを決定しました。特に、党と政府の指導者らは被災地を視察し、現地で、自然災害予防対策や、被害克服作業や、捜索・救難・救助活動を直接指導しました。

グエン・スアン・フック首相は被災地を視察した際、地元の行政府に対し、「被害克服作業や、住民の生命と財産の安全確保を最優先課題とみなし、あらゆる手を尽くすよう」要請しました。一方、全国民や、国外在留ベトナム人、この日本語放送の日本人リスナーを含む外国人も被災地住民の支援を目指し、力を合わせ、義援金や、支援物資を寄付しています。

これらのことから見れば、困難な状況に置かれる人々を支援することはベトナム民族の良き伝統であるといえます。これは否定できない事実です。今後も、この良き伝統が発揮され、民族大団結の強化に貢献していくでしょう。