(VOVWORLD) -去る18日に行われた国会常務委員会第31回会議で、ブイ・タイン・ソン外相は、経済・貿易・投資に関する二国間と多国間の合意書の実施状況や、輸出市場の拡大への支援措置などを巡って、国会議員の質疑に回答しました。
ソン外相によりますと、第13回党大会が2021年に開催されて以降、ベトナムはさらに5件のFTA自由貿易協定を締結しました。これにより、現時点で、交渉中、締結済み、あるいは実施中のFTA自由貿易協定の件数は19件に上っています。
一方、2023年に、イギリスは、ベトナムの市場経済体制を認めました。これにより、72か国・地域がベトナムの市場経済体制を認めています。
これらは、ベトナムがパートナーとの貿易協力の推進、市場の拡大、ベトナムの輸出製品に対する貿易障壁の削減または撤廃、サプライチェーンの開発、生産能力の向上などを行うのに役立っています。
輸出の促進等における連携の強化
近年、外務省と国外駐在ベトナム代表機関は、商工省や関連省庁・部局、地方、企業と緊密に連携して、輸出活動を推進しています。その中で、ベトナムと隣国との検問所での経済開発に集中する方針です。
ソン外相は次のように語っています。
(テープ)
「中国との協力について、ベトナムは陸路による貿易振興活動を行っています。鉄道による貿易取引活動を実施する予定です。その一方で、公式ルートによるベトナム製品の輸出を図るため、パートナーとの交渉を行っています。これらの取り組みは、持続的かつ長期的な社会経済開発に貢献するからです」
欧州市場向けの繊維製品、皮革などの輸出活動が様々な困難に直面している背景の中で、ベトナムは、新しい市場を模索するとともに、農・林・水産物などの新しい製品を輸出する方針です。
ソン外相はさらに次のように語っています。
(テープ)
「現在、私たちは、関連省庁・部局と連携して、幾つかの事項を展開しています。例えば、外国駐在ベトナム代表機関に対し、中東、アフリカ、特に湾岸地域における国内各地方や企業の貿易・投資・観光振興活動、得意製品のPRなどを支援し続けるよう指導すること。中東、アフリカ市場向けの木工製品などの得意製品の輸出をサポートすること。同時に、中東地域の投資ファンドに物流や、インフラ、再生可能エネルギーなどの分野への投資を呼びかけることなどです」
近日中に、外務省は、ハラール製品の認定に関する法的枠組み、政策などの作成、完備を推進するとともに、ベトナムの企業、地方とハラール市場との連携を強化することになります。
経済外交の推進
外交部門は、政府にベトナムの主要な市場との協力強化を助言する傍ら、新世代FTAの交渉、締結を目指して、関連機関と連携しています。
外務省は、国外駐在ベトナムの代表機関や商務部に、所在国の市場や、新しい規定を把握した上で、リスクや、技術的障壁、貿易摩擦などを迅速に警告するよう指導しています。これらを踏まえ、政府、地方、企業は、市場拡大に関わる新しい機会を掴み、政策を相応しく調整することになるということです。