米戦略国際問題研究所でチョン書記長が越米関係について演説した
1995年7月11日、アメリカ政府はベトナムとの外交関係の正常化を正式に発表し、20年間にわたり実施されてきた対ベトナム経済制裁に終止符を打ちました。この20年、ベトナムとアメリカとの関係は多くの分野において重要な成果を収めました。
1995年7月11日、当時のクリントン大統領は、ベトナムとの外交関係の正常化を正式に宣言しました。この宣言は両国関係に新しいページを切り開きました。
最初の困難から...
ベトナムとアメリカとの外交関係の正常化20周年を記念する式典に出席するため、ベトナムを訪れていたアメリカのクリントン元大統領は「両国関係が今日のように発展できたのは両国の未曾有の努力の賜物である」と強調しました。クリントン元大統領は20年前のことについて、次のように話しました。
(テープ)
「20年前、戦争中、ベトナムの戦場で傷ついた私たちの世代の人々にとって、ベトナムとの外交関係について触れるのは本当に難しいものです。誰もがこれは狂った決定だと思いました。しかし、ベトナム友人は私たちを受け入れて、そして、私たちはベトナム友人を受け入れたことにより、私たちは互いに自分のことを解放してくれました。両国関係の正常化により、我々は戦争の傷をいやし、両国間の協力関係の構築に基礎を作りました」
協力の実質的な成果まで
この20年間、ベトナムとアメリカとの協力関係は望むことより大きな成果を収めました。両国間の取引総額は2500万ドルから3500万ドルにのぼり、ベトナムはアセアン=東南アジア諸国連合加盟諸国の中で、アメリカの最も大きな貿易相手となってきました。昨年、ベトナムはタイを抜いて、アセアン諸国の中で、アメリカの最も大きな輸出国となりました。一方、アメリカはベトナムに最も大きな投資を行っている世界各国と地域の中で、第7位に立っています。現在、ベトナムとアメリカはTPP=環太平洋経済連携協定に関する交渉を行っており、今年末、完了する見通しです。現在、アメリカに留学しているベトナム学生の数は1万7千人にのぼっています。
今年、アメリカのフルブライト奨学金事業はベトナムで始めての非営利大学を建設します。ベトナム駐在アメリカ大使館のテッド・オシアス大使は次のように語りました。
(テープ)
「当時、私はベトナムに滞在しました。私たちは最も素晴らしいことについて考えましたが、だれもが両国関係が今日のように良好に発展するとは思いませんでした。」
相互理解と信頼醸成の強化
ベトナムとアメリカの両国の指導者は未来に向けて、相互理解と信頼醸成を強化することを優先課題として位置づけています。これまで、両国の指導者は頻繁に相互訪問を行うなど、効果的な協力体制を構築しました。両国は人権、国防、戦争後遺症の解決など敏感な問題を含め、あらゆる分野において、協力を進めています。特に2013年、両国は全面的パートナー関係を構築しました。ベトナムとアメリカとの関係について、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムとアメリカは過去を閉じて、未来に向かうという方針を実施するため大きく努力してきました。両国関係は両国だけでなく、アジア太平洋地域の平和、安定、協力に重要な貢献を果たしています。」
ベトナムとアメリカとの外交関係正常化20周年を記念するにあたり、ベトナム共産党のグェン・フ・チョン書記長はアメリカを訪問しています。この訪問は両国関係の発展に重要な節目を記すことでしょう。