(VOVWORLD) - 4月18日は「ベトナム身体障がい者の日」です。このイベントを記念するためには様々な活動が行われており、その中で、身体障がい者への雇用創出は活動の中心となっています。
身体障がい者を対象にしたジョブフェア=VOV |
去る4月11日、ハノイ雇用サービスセンターは身体障がい者を対象に、ジョブフェアを開催しました。このジョブフェアでは、繊維製品や手工芸品、IT情報技術、電子製品などの分野に携わる20社の企業が身体障がい者を採用しました。
ハノイ雇用サービスセンターによりますと、今回のジョブフェアで最も多く採用された身体障がい者の年齢は18歳から25歳までです。次いで、26歳から35歳までであるとしています。
一方、SEED=知的障害と自閉症者支援センターの幹部チャン・トゥエット・ランさんは、「今回、シール・ラベル貼りや、シルクフラワー製品などは若い障がい者の注目を集めた」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「我がセンターの目的は職業教育と就労斡旋です。身体障がい者は職業教育を受ければ、直接雇用のチャンスもあります。収入はその仕事の結果によるものです。シール・ラベル貼りを例として取り上げますが、この仕事による月給は400万ドンないし800万ドンに達しています。1000万ドンに達した場合もあります。我々は障がい者が自立生活を送れるように取り組んでいます」
現在、ベトナムでは身体障がい者の数はおよそ700万人で、2歳以上の人口の7%を占めています。そのうち61%は生産年齢人口であり、40%は労働の意思と労働可能な能力を持っています。そのため、身体障がい者への職業訓練と持続可能な雇用創出は差し迫った問題となっています。
こうした中、党と国家は常に、身体障がい者が職業教育を受け、仕事があり、自立生活を送れるようになることに関心を寄せ、有利な条件を作り出しています。労働・傷病兵・社会問題省のグエン・バン・ホイ次官は次のように明らかにしました。
(テープ)
「政府は経済社会回復・発展プログラムを実施しており、国家雇用創出基金に12億7000万ドルを拠出しましたが、これは身体障がい者の就労斡旋と家庭経済の開発に利益をもたらしています。また、職業訓練・雇用創出国家目標プログラムの一環として農村部の労働者の職業教育プログラムも実施されており、農村部に住む身体障がい者もその対象となっています。これらを通じて、年平均2万人の身体障がい者は職業教育と就労斡旋の面で、支援を受けています。さらに、政府は200万人の身体障がい児を支援しています」
ベトナムは身体障がい者の職業教育や、就労斡旋、自立生活、社会復帰などにあらゆる有利な条件を作り出しています。これを通じて、身体障がい者の生活改善だけでなく、社会保障の確保にも貢献しています。