農業のデジタルトランスフォーメーションを推進するソクチャン省
(VOVWORLD) -南部ソクチャン省クラオズン県は、経営生産の効果を上げるとともに、社会経済開発に貢献するため、農業分野におけるデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
クラオズン県クラオズン町フォホア集落にある農園主のトゥオンさんは、スマホを簡単に操作するだけで、4ヘクタールのザボン畑に散水するようになりました。トウオンさんによりますと、スマホで制御できる節水型散水システムを使うことにより、水、時間、労力、コストなどを節約することができます。
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「以前、我が農園の全体に水をやるのに1週間以上もかかっていました。現在は、先進技術を導入したことにより、水やりの時間は1、2時間しかかかっていません。時間のほか、人力、コストなどが節約されます」
トゥオン氏は、スマホで制御できる灌漑ソフトウェアを使用することで、土壌、水、肥料などの使用を最適化することもできます。これは、従来の農法から現代的な農法に移行するのに役立っており、生産性の向上、環境や気候への依存度の低下、経済的価値をもたらしています。
トゥオンさんはまた次のように明らかにしました。
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「以前は、水やり作業を手作業で行ったため、大量の水を無駄に使用した一方、生産性は高くはありませんでした。というのは、水がポンプで強く放出されたため、土の表面を流してしまい、樹木の成長を妨げたからです。現在では、節水型散水システムにより、適当な水の量で水やりができる一方、水、時間、コストを節約することができます」
5000ヘクタールの果樹栽培面積を擁するクラオズン県は、ソクチャン省で第2位の大規模な果樹栽培地方の一つです。そのほか、この地方は、約3000ヘクタールの作物、およそ2700ヘクタールのサトウキビの栽培を行っています。
クラオズン県農業農村開発室のグエン・バン・ダック室長は次のように語っています。
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「私たちは、今年中に、輸出向けの作物栽培地区を中心にフェースファーム生産履歴ソフトウェアを適用します。これは、パソコン、タブレット、スマートフォンから作業時間、農薬・肥料、在庫、コスト、作物、作業などの生産履歴が記録できるからです。これにより、栽培地の様子を十分に管理することができます」
デジタルトランスフォーメーションは、農民や企業が低コストによる高品質の農産物を生産し、最も高い収益を得られることに役立つ方策となっています。クラオズン県の各部門、地方、企業、農民は、生産性、品質、および競争力の向上のためにこの方策の適用を推進しています。