(VOVWORLD) - 今回の実務訪問は、外国人投資家にベトナムの潜在力や、新しい地位、および魅力的な投資先としてのイメージを伝えてきました。
既にお伝えしましたように、去る1月16日~23日まで、ファム・ミン・チン首相夫妻はWEF=世界経済フォーラムの第54回年次総会(ダボス会議)への出席、およびハンガリーとルーマニアの公式訪問を行いました。今回の実務訪問は、外国人投資家にベトナムの潜在力や、新しい地位、および魅力的な投資先としてのイメージを伝えてきました。
ダボス会議の枠内で、チン首相は、半導体、人工知能、自動車製造に関する座談会、WEFとベトナム国家戦略対話、および、「ベトナム:グローバルビジョンの方向性」をテーマとした政策対話、ベトナムにおける成長への新しいモチベーションの推進に関する座談会などに出席し、発表を行いました。
外国人投資家に好ましい条件を提示する政策の堅持
これらの席で、チン首相は、ベトナムが安全かつ健全で持続可能な投資先となるための基盤的な要素を共有しました。これに基づき、ベトナムは、独立・自主経済を開発するとともに、世界経済に広範かつ効果的で主体的に参入する方針です。これまでに、ベトナムは190か国余りと外交関係を持っています。その中で、国連安全保障理事会の常任理事国5か国、および主要20カ国・地域(G20)の多くの主要先進国、新興国と包括的な戦略的パートナシップ、あるいは戦略的パートナシップを樹立し、60か国とのFTA自由貿易協定を締結しています。今後、ベトナムは戦略的インフラ整備、質の高い人材の育成、体制の整備を継続的に推進する方針です。同時に、優先的な分野に合致するメカニズム、政策を講じるとのことです。
チン首相は次のように語りました。
(テープ)
「デジタルトランスフォーメーション、とりわけ人工知能、およびグリーントランスフォーメーションは優先的な分野です。これは、世界の傾向であることから、客観的な要求として見なされています。これはまた、ベトナムの戦略的な選択肢と最優先課題でもあります」
その一方で、WEFの指導者、各国の元首との個別会見、および世界大手企業の指導者との接触において、チン首相は、「調和のとれた利益、リスク共有」という精神を強調するとともに、ベトナムが法律に従って外国人投資家に全ての有利な条件を提示していくと確認しました。
地域と世界における最も魅力的な投資先の一つであるベトナムへの印象
フォーラムにおいて、各国の実業家、経済グループの代表はベトナムの戦略的な発展ビジョンに印象を与え、ベトナムでの経営投資チャンスに注目しました。
若手経営者からなる世界最大規模の組織「YPO」のパスカル・ガーケン名誉会長は、2023年に世界情勢が様々な困難に直面している中で、ベトナムが依然として社会経済開発の印象的な結果をとげたと高く評価しています。パスカル・ガーケン氏によりますと、ベトナムが地域だけでなく世界における最も魅力的な投資先になるほか、グローバルサプライチェーンにおける重要な役割を果たすとのことです。
一方、フランスのバラコーダグループのトーマス・セルバ最高経営責任者は、ベトナムが豊富な質の高い人材を擁する最も魅力的な投資先の一つであると確認するとともに、ベトナムにおいてインベンション、イノベーション、人工知能開発の拠点の建設に参加したい意向を表明しました。
ハン次官 |
ベトナム外務省のグエン・ミン・ハン次官は次のように語りました。
(テープ)
「チン首相がダボス会議と関連活動に参加した際、世界経済成長の推進とグローバルな試練の解決に向けたベトナムの知見、提案などを共有しました。このことは、世界の平和と発展に対するベトナムの責任を示したうえで、国際的な場におけるベトナムの地位向上に貢献するものです」
チン首相による今回の実務訪問の結果は、国際友人がベトナムの役割と国際場裏での地位、及びベトナムとの協力のチャンスについて深く理解するようになることに役立つとされています。