APEC2017に関する記者会見

10月19日から21日にかけて、ベトナム中部クアンナム省ホイアン市で、ＡＰＥＣアジア太平洋経済協力会議の財務相会議と関連会議が開催されます。これらの会議は、11月に中部のダナン市で開催されるＡＰＥＣ首脳会議の準備について話し合う重要なイベントです。

今回のＡＰＥＣ財務相会議と関連会議には、ＡＰＥＣ加盟21カ国の財務相と中央銀行総裁、及び、ＩＭＦ国際通貨基金、ＷＢ世界銀行、ＡＤＢアジア開発銀行など国際組織の代表が出席します。

4つの主な議題

「新たな原動力を作り出し、共に将来を築く」をテーマとした今回の会議は、インフラ整備のための長期投資、税源侵食と利益移転、自然災害に対応する財政と保険、及び、包括財政という4つの議題について協議します。ベトナム財務省国際協力局のヴ・ニュー・タン局長は次のように語りました。

（テープ）

「これらの優先的な議題は、ベトナムが2016年末、ＡＰＥＣ加盟諸国の意見を集約した上で、提案したもので、今年のＡＰＥＣの関連各会議でよく取り上げられています。また、今回のＡＰＥＣ財務相会議の一貫として、政策策定者と民間経済セクターとの対話、そして、ＡＰＥＣ加盟諸国の財務相らとＡＰＥＣビジネス諮問委員会との対話が行われます。これらの対話は、ＡＰＥＣの企業の意見に耳を傾け、企業との情報交換を促進する機構です。」

ベトナム 積極的な姿勢

今回のＡＰＥＣの開催国としてベトナムはＡＰＥＣ加盟国と協力して、ＡＰＥＣ2017の議事日程と優先議題を作り出しました。ベトナムの各提案はＡＰＥＣ加盟国の関心と支持を受けています。また、ベトナムはこれらの提案の実現に取り組んでいます。先ほどのタン局長は次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムは、2015年にフィリピンで開催されたＡＰＥＣの各会議と、2016年にペルーで開催された各会議の議題を継続する形で、今回の会議の議題を作り出しました。その際に、他の加盟国とよく協議しなければなりませんでしたが、ベトナムは多くの提案を出し、議題づくりに取り組みました。ベトナムは発展途上国ですから、ＡＰＥＣに加盟している他の発展途上国と協力して、共に関心を寄せている課題に集中しています。これらの発展途上国は経験交換を強化し、これらの課題の解決に取り組む方針です。」

今回のＡＰＥＣ財務相会議を前に、ベトナム財務省は、ＡＰＥＣ財務次官会合や、ハイレベル財務高官会合など多くのイベントを成功させ、ＡＰＥＣ加盟諸国に評価されています。今回のＡＰＥＣ財務相会議は、ＡＰＥＣの着実な発展を目指す取り組みに重要な意味を持つと見られていますので、ベトナムは、会議の成功のために全力を尽くしています。