(VOVWORLD) -ハノイはテトに向かって霧雨の季節に入りました。街にはオレンジ色の実をつけたキンカンや桃の花を売り歩く人たちを見かけ、みんな、まもなくやってくるTetを楽しみにしています。
グエン・バン・ティ |
ご機嫌いかがですか、皆さん。タオです。
ハノイはテトに向かって霧雨の季節に入りました。街にはオレンジ色の実をつけたキンカンや桃の花を売り歩く人たちを見かけ、みんな、まもなくやってくるTetを楽しみにしています。
さて、今日は、作詞作曲家グエン・バン・ティをご紹介しましょう。前回、音楽散歩道でグエン・バン・ティの特集を放送したことがありますが、そのティさんが年末12月26日、ティさんは老衰で亡くなりました。88歳でした。
今日のこの時間はその老作曲家を追悼し、今日はグエン・バン・ティの曲をお届けします。
ティさんは、1925年、ベトナム中部ゲアン省で生まれ、戦争時代や民謡にちなんだ曲を作曲することに有名な作詞作曲家の1人です。テイさんは、2000年、ベトナムの芸術文学に多大に貢献したことから、『ホーチミン賞』をはじめ、多くの賞を受賞しています。彼の曲は、彼の実際の旅を基にして作曲されたので、歌詞やメロディなどは、ベトナム各地の色彩が散りばめられています。
では、はじめに、中部ハティン民謡を基にした有名な歌「中部ハティン省の人々の一言」(Mot khuc tam tinh cua nguoi Ha Tinh)をお聞きいただきましょう。
「どこに行っても、ハティン省を思う
ホンリン山やラ山、広い海や白い塩田を思う
故郷への愛は深い、海は森を思う
平野の真ん中に立つと、さわやかな風が吹いてくる
戦場へ繋がるたくさの道、敵軍の爆弾はハティン省の人々の意志に負けた」
お聴きいただいた曲は「中部ハティン省の人々の一言」でした。
次に、「ケーゴ湖の建設者」(Nguoi Di Xay Ho Ke Go)をどうぞ。
「ケーゴ湖の建設者」という歌は、ベトナム北中部ゲアン省のビザム民謡から穏やかな歌詞で深い影響を受けました。これは、ベトナムの革新音楽で古典的な歌の1つとなっています。
この歌は1976年にベトナムが統一された後、全国民が国の再建段階に入っていたときに作曲されました。ティさんはゲティン省のケーゴ湖を訪れた後、ケーゴ湖を建設した人々と湖の詩的な美しさを讃えるために作りました。
お聴きいただいた曲は、「ケーゴ湖の建設者」でした。
おしまいに、「ベンチェの姿」(Dang dung Ben tre)をお送りします。
「誰かが椰子の木のように静かに立っている
風が撫でる長い髪
ベンチェの娘よ
爆弾の中を歩んだ娘
そして立ち上がり、敵と勇敢に戦った娘たち
私の故郷よ、椰子の姿、英雄的な女性の姿を忘れられない」
お聴きいただいた曲は「ベンチェの姿」でした。
いかがでしたか、皆さん、今日のこの時間は、グエン・バン・ティの曲をお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。また来週、お会しましょう。