持続可能な貧困解消のために、クアンナム省北西山間部にあるテイザン（Tay Giang）、ドンザン（Dong Giang）、ナムザン（Nam Giang）の３つの県は、連携し合い、経済発展の目標を実現してきました。

各県の指導者らによる会合の様子

2017年、各県の指導者らは、年に1回会合を開き、貧困解消の方策を討議します。先ごろ、彼らは、観光発展、大きな樹木の植林、薬草栽培の拡大という3本柱を巡る北西部発展連携プロジェクトを実施することにしました。

テイザン県人民委員会のブリン・ミア委員長は「北西部にある森林の面積は、全省の面積の半分を占めるので、大きな樹木の植林に見合っている」と明らかにし、次のように述べています。

（テープ）

「大きな樹木の植林を集中的に行うためには、各県、各村の中心地から森林に至るまでの交通インフラを整備させる方針です。この地方にある森林は、至る所に点在していますので、私たちは連携で植林の管理を行います。」

その一方で、この地方の気候や土壌は、漢方薬の原料である各種の薬草の栽培に適しているということです。ナムザン県人民委員会のア・ラン・マイ委員長は「大きな樹木の下に薬草の栽培は、森林の保護と管理、貧困解消に貢献する」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「この地方は元々各種の薬草が栽培されています。そこで、私たちは、これらの薬草の保存と発展に尽力しなければなりません。その一方で、森林の発展を集中的に行うことになっています。」

発言に立ったタン氏

他方、北西部各県は、手付かず自然風景の傍ら、現地に住む少数民族の独特な文化の類似点に恵まれるため、観光活動を発展させることが出来ます。これまでに、エコツアーや体験ツアーなどが開設し、多くの観光客を魅了してきました。

クアンナム省人民委員会のレ・チ・タン副委員長は「北西部3県が連携で、観光発展、大きな樹木の植林、薬草栽培の発展を行うことは持続可能な貧困解消に繋がる良い方法である」と強調し、次のように明らかにしました。

（テープ）

「クアンナム省は、2021年∼2025年期の山間部発展プログラム、及び、2030年までのビジョンを立案するため、幾つかの規制を実現してきました。重要なのは、決意と取り組み方です。特に、住民に納得してもらうことや、山岳地帯に見合う生産方式を導入し、経済社会発展事業への企業の投資誘致に有利な条件を作り出すことです。」

クアンナム省は2020年∼2025年期に、観光発展と植林、薬草栽培を結び付けて発展させる政策を立案し、地元の経済社会発展に便宜を図る方針です。