クアンニン省ビンケ村に住む幸せな農民たち

(VOVWORLD) -近年、ベトナム東北部クアンニン省は、農民の物心両面での生活基準の向上を目指して、新農村建設に関する国家プログラムを実現しています。これまでに、クアンニン省にある多くの農村部、とりわけ山間部ビンケ村は模範的な農村部になっています。

ドンチエウ県ビンケ村フーニン集落に住むホンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「以前、我が家は農作業だけしていました。しかし、新農村建設という運動が現地で実施されてから、ライチの代わりに果肉の赤いドラゴンフルーツを栽培することにしました。そして、近年、黄色い梅の花も栽培しました。これらの植物は経済的に高い価値を持っていますので、高い収益が得られました」

ホンさん一家は、経済的に高い価値のある植物の栽培に成功した多くの世帯の中の一つです。6年前に、フーニン集落の農民は、新農村建設運動に応え、経済的に高い価値をもたらすため、従来の農法を変えてきました。ビンケ村は、ドンチエウ町における梅の栽培面積は142ヘクタールに上り、梅の栽培をする最大の地方となっています。その一方で、作物の栽培も注視されています。現地にある畑は、年間を通して各種の作物、特に新しい種類の作物が栽培され、年に3回の収穫が出来ます。

経済発展に励むかたわら、現地の農民は集落の美化にも努めてきました。多くの家庭は、道路の拡張のために、道路建設予定の土地を自発的に提供しました。また道路の両側には色とりどりの花が栽培されています。村の出入り口にある公園は、多機能エクササイズマシンが設置され、多くの木々が栽培されることにより、高齢者や子どもが毎日集まる場所となっています。

チャン・テ・シン村長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「フーニン集落には8つの少数民族が共存しています。それぞれの民族はユニークな風俗習慣があります。そこで、新農村建設運動が始まった頃、住民にこの運動への参加を働きかけることは様々な困難がありました。私たちは、それぞれの家を訪れ、説得してきました。住民のコンセンサスを得たことにより、新農村建設運動はスムーズに展開されるようになりました。例えば、経済的高い価値の植物の栽培、98%の道路がコンクリート化されること、特に、村人の収入も以前より増加しています」

先ほどのホンさんは、「十分な生活をおくり、仲良く暮らすということは、ビンケ村にとって幸せなことである」と明らかにし、次のように述べています。

(テープ)

「幸せについて語ることは漠然としたものです。私はこれ以上の幸せを求めるつもりはありませんが、今のところとても満足しています。私にとっては、家族全員が元気で、安定した収入を得る一方、村人たちが仲良く暮らし、困難を分かち合うだけでも十分です。それだけで幸せを感じるからです」

ビンケ村の行政当局が、住民の物心両面での生活に配慮したうえで、新農村建設を実現したことは、地元の農民に真の幸福を与えていることです。

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