ハラウ村は、林業開発の傍ら、「ティエンイエン鶏」の飼育を推進しています。「ティエンイエン鶏」は放し飼いで育てられているため、調理すると香ばしく、美味しいと感じられるため、消費者から好まれています。ハラウ村に住むチャン・バン・ホアンさんの一家は、2014年に1000羽の鶏を試験的に飼育しましたが、現在、年平均5000羽の鶏を出荷しています。

ホアンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「以前、我が家の生活は大変でした。現在、鶏を飼育して、新しい家を建てたほか、鶏の輸送のための自動車も買いました。『ティエンイエン鶏』の飼育は経済的に高い価値をもたらします。毎年、1億5000万ドンないし2億ドン(87万円～116万円)の収益が得られています」

2014年にハラウ村では、貧困世帯と貧困ラインに近い世帯の数は人口の7割以上を占めました。しかし、「ティエンイエン鶏」の飼育を行ってから、この数は、14.5%にとどまっています。それだけでなく、複数の高層住宅が建てられ、コンクリートの道路も整備されるようになっています。

他方、「ティエンイエン鶏」の飼育に成功したタン・ヒン・ビンさんは、この鶏の飼育工程について、「生後から2ヶ月まで粉状飼料を、その後にトウモロコシ、籾を与える。雌鶏は6ヶ月間、雄鶏は8ヶ月間飼育したら、出荷する。卸売業者は、養鶏場を訪れ、買い付けてくれる」と明らかにしました。

ビンさんはさらに次のように語っています。

（テープ）

「ほかの種類の鶏と比べ『ティエンイエン鶏』の方が好まれています。飼育期間になると、1週間ないし2週間の間に、すべての鶏が売り切れますよ。小売もあれば、卸売りもあります。『ティエンイエン鶏』は知名度が高く、売れ行きも好調で、売り先への営業の必要がありません」

現在、ハラウ村は、ティエンイエン県における最も大規模な養鶏の村として知られています。村の行政当局は銀行と連携して、養鶏業者に低金利融資を提供するほか、感染病の検疫、販売先の営業などをサポートしています。

ハラウ村人民委員会のグエン・タイン・トゥン委員長代行は次のように明らかにしました。

（テープ）

「これまでに、村全体では、養鶏を行う80世帯あまりは、大規模な養鶏場を経営しています。年間で、一番少ない世帯でも500羽、一番多い世帯では5000羽を飼育しています。現在、『ティエンイエン鶏』はクアンニン省だけでなく、周辺の地方にある市場で販売されています」

「ティエンイエン鶏」はティエンイエン県とクアンニン省のユニークな農業製品の一つとされています。「ティエンイエン鶏」の飼育は益々発展しており、住民の生活改善に貢献しています。