(VOVWORLD) -カナ漁村の漁船の数はニントゥアン省の8割ほどを占め、漁民は、グループを作って、漁に出ます。
カナ海 |
ニントゥアン省トアンナム県カナ漁村の住民は主に、水産物の養殖、漁、加工、および観光サービスで生計を立てています。カナ漁村の漁船の数はニントゥアン省の8割ほどを占め、漁民は、グループを作って、漁に出ます。船主は、水産物を運ぶ船、燃料を運ぶ船、漁に出ている漁船の必需品を運ぶ船を分けることで、水揚げの効率化のほか、コストを節約しています。
カナ漁村の漁民は次のように明らかにしました。
(テープ)
「毎年6月~9月は魚がとれるシーズンです。アンチョビ、アジ、マグロなどがとれ、す。漁に出る1隻の漁船には15人~17人が乗船します。小さな漁船でも 12人が乗船します。漁に出る際には、5隻ないし10隻が一組になり、これらの漁船は 100 海里ほど離れた遠洋で漁をすることから、非常に水揚げ量が多いです。小さな漁船でも5トンないし10トン、大きな漁船だと10トン~30トンの魚がとれます。水揚げ量が多い時期には、少なくとも5億ドン(282万円程)、多くて50億ドン(2820万円程)の収益を得ます」
現在、カナ漁村には、新旧の2つの漁港があります。新しい漁港は1200隻の船舶の停泊が可能になっています。カナ漁村の漁民は次のように語っています。
(テープ)
「古い漁港は20年前に建設されたものです。近年、港を利用するカナ漁村とフォックジエム漁村の船舶が増加したため、新に大きな漁港が建設されました。そのお陰で、漁が活発になっています」
その一方で、ニントゥアン省は、台風時の避難場所を拡大しました。カナ村人民委員会のグエン・ズイ・ラン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「地元の行政当局は、漁民に対し、常に漁に出るよう働きかけています。関連機関は、漁民に漁場の開発をサポートしたり、魚が多い時期などを迅速に通知したりします。漁民は、漁のほか、魚醤を作っています。現在、カナ村には60箇所の魚醤工房があります。アンチョビを材料にした魚醤はユニークな味がし、全国に出荷されています」
そのほか、漁民は、沖に出る時、国境警備隊のサポートを受けています。カナ国境警備庁担当者のファン・ミン・ヒエウ大尉は次のように明らかにしました。
(テープ)
「国境警備隊は、台風や豪雨の時に、漁に出ている漁民の避難を案内します。通常、海上で操業している漁船は 5 隻~10 隻程度あり、自然災害が発生した場合相互にサポートし、また、身元不明の船に遭遇した場合は関連機関に迅速に報告しなければなりません」
毎日早朝に、カナ漁港は、魚を一杯積んだ漁船で賑わっています。岸辺には魚を市場や加工工場に運ぶため、大小のトラックが停まっています。このような素朴な風景は昔も今もカナ漁村に存在しています。