(VOVWORLD) -北部ハザン(Ha Giang)省クアンバ(QuanBa)県の住民は、この数年間、安全な野菜の栽培とミツバチの飼育という経済発展モデルを実現しています。気候と土壌の有利さを活かしたことにより、これらのモデルは日増しに発展し、現地の貧困解消に寄与しつつあります。
クアンバ県ではハーブや野の花、薬草の畑が多いというメリットのお陰で、ミツバチの飼育が盛んなエリアです。現在、この地方には3500群れのミツバチがあるということです。クエット・ティエン(QuyetTien)村人民委員会のレ・チュン・キエン委員長によりますと、現在、村では、ミツバチを飼育して、現地の花シーズンに合わせた3種類の蜂蜜を販売しています。それらは、ハーブの花薬や草花などの花から採蜜された蜂蜜です。中でも、ハーブ系の花から採った蜂蜜は、品質が最も高く、美味しさと香りなどが優れていて、多くの消費者から愛用されているようです。また、キエン氏は「現在、ハザン省は、養蜂協会や、養蜂生産協同組合を設立した。」と明らかにし、次のように語っています。
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「現在、ハザン省とクアンバ県の養蜂業者はハーブや薬草の花、草花から採蜜された蜂蜜のPR活動をよく行っています。その一方で、現地の行政当局からはそのPR活動の推進を助けています。同時に、私たちは、養蜂業者に対し、常に蜂蜜の質的向上や衛生確保に注視するよう警告しています。高品質の品物は、PR活動の円滑化を図るからです。」
その一方で、クエット・ティエン村は、2017年に、VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準に従って、安全野菜の栽培モデルを開始しました。これまでに、このモデルは、高い経済的効果をもたらし、農業生産の好転に寄与しています。ボラック(Bolach)村落に住むル・ズン・チュンさんの一家はその一例です。2017年末に、チュンさんは一年に1度稲を栽培していた1ヘクタールの田畑で、ネットハウスを造り、自動散水システムを整備して、野菜の栽培をしてから、労働力が減る一方、高い収入を得るようになりました。チュンさんの話です。
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「野菜栽培では農薬を全く使わないので、野菜の安全性が確保されていますね。ネットハウスの中で栽培された野菜などは害虫や病気などがありません。現在、我が家は、ネットハウスの中で、キャベツや、トマト、及び幾つかの野菜を栽培しています。」
クアンバ県農業奨励室の幹部であるホアン・バン・ズンさんは次のように語っています。
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「地元で、ネットハウスの中で、野菜を試験的に行った結果、こうした栽培方法による収入は、稲やトウモロコシと比べ4~5倍増となりました。私たちは、農民たちに対し、安全な野菜栽培方法や、VietGAP基準に従って農産物の生産方法、農薬や肥料の使用方法などを教えた他、野菜の種を提供しました。2020年までに、7ヘクタールのネットハウスの拡大、50ヘクタールの安全な野菜の栽培を目指しています。」
その一方で、現地にある幾つかの企業や生産協同組合は、輸出向けの安全野菜の栽培を行っています。安全な野菜生産モデルを拡大させ、持続なクリーン農業開発を目指すために、クアンバ県は、農民たちにクリーン農業生産の利益を積極的に宣伝すると共に、投資誘致政策を講じています。