フォックティック(PhuocTich)村の一角

フォックティック(PhuocTich)村は、中部フエ市中心地から北へ約35Km離れた所に位置する小さな村です。蛇行するオーロウ(O Lau)川に囲まれた緑豊かな村内には、ベトナムの国家文化財に指定された100年以上の歴史ある古民家が散在しており、ベトナムの伝統的な村落の風景を残しています。 5世紀余りがたった現在も、この村は、昔の静かで叙情的な風景のままで、国内外の観光客を魅了する観光スポットとなっています。

村に足を運ぶと、村の入り口には古くから伝わる大きな木と神様を祭る祠が見えます。フォックティック村芸術建築遺跡管理委員会委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「フォックティック村では、殆どの家の正面は、村を囲うように流れるオーロウ川に面しています。というのは、家の前に川があることは、その家に豊かで幸せな生活をもたらすと信じられているからです。」

昔からの「ニャ・ルオン」という庭付きの家が３０軒ほどが残っている。

村の奥に行くと、数百年の歴史を持つ古民家や、老木の並木に驚かされます。また、村に多く残る伝統家屋は生垣が美しく、村全体に緑豊かな景観が広がります。

(テープ)

「フォックティック村は、500年を越える歴史のある古い村です。現在でも、村人たちは先祖代々伝わる陶器の生産業を維持しています。その他、この村には、昔からの「ニャ・ルオン」という庭付きの家が３０軒ほどが残っています。これらの伝統的な建築様式は、柱が主にジャックフルーツの木で作られています。この村を訪れる観光客は、伝統家屋の見学や、陶芸教室、郷土料理などを体験することが出来ます。」

フォックティック村芸術建築遺跡管理委員会委員長が述べたように、フォックティック村におけるベトナムの王朝時代に栄えた500年以上の歴史ある陶器作りも魅力のひとつです。現在は陶器の職人らは、伝統的な陶器の良さを受け継ぎつつ、現代の生活に合った陶器作りに励んでいます。

フォックティック村は、２００９年に文化スポーツ観光省から国家遺跡として認定されました。現地の行政当局は、観光発展と村の伝統的な建築の保存に取り組んでいます。