(VOVWORLD) -近年、北部山間部ライチャウ省タムドウオン県では、幾つかの組織や、個人は、現地にある谷川の清潔な水を活用して、チョウザメ、鮭の養殖を行い、経済的高い価値をもたらしています。
ホアンリエン山の麓にあるタムドウオン県ソンビン村は、古い森で囲まれているため、冷水魚の養殖に適した気候に恵まれています。そこで、現地の住民は、冷水魚養殖の開発に励んでいます。
チューバ集落に住むハン・ア・ファンさんは2019年に、チョウザメの養殖を始めました。ファンさんは次のように語りました。
(テープ)
「以前は農作業や、雇われて働いていたため、収入は低く、不安定で、生活費を賄うことができませんでした。しかし、冷水魚の養殖に着手してからは、以前より高い収入を得られるようになっています。2022年に、およそ2500匹の魚を養殖していましたが、現在は、その養殖面積を拡大したため、約8000匹の魚を養殖できています」
一方、グエン・ザ・オアンさん一家は、7箇所の養魚場に7000匹~8000匹のチョウザメ、鮭の稚魚を養殖し、毎年、25トン~30トンの成魚を出荷する予定です。
(テープ)
「チョウザメと鮭は清潔な水、15度以下の水温などの条件を満たしている環境でしか生息できない、特別な魚類です。最近、これらの魚の販売価格はかなり安定しています。毎年、約2万5000米ドル~3万米ドルの高い収入が得られるようになっています」
鮭の稚魚の養魚場 |
ソンビン人民委員会のホアン・ディン・クアン副委員長によりますと、現地にある2本の谷川は冷水温度が安定しているので、チョウザメと鮭の成長に適しています。現在、ここには300箇所あまりの冷水魚養殖場があるとしています。クアン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「以前、幾つかの企業、協同組合だけは、チョウザメと鮭の養殖をしました。現在では、地元の少数民族モン族の人々も、高度な技術を導入して、この冷水魚の養殖に着手しています。これまでに、多くの家庭は、チョウザメと鮭の養殖により、億万長者になっています」
ライチャウ省タムドウオン県における冷水魚の養殖は、住民に高い収入をもたらすとともに、地元の貧困解消、社会経済開発に貢献しています。