「一村一品」の方向に沿って、職業村の主力製品を発展
(VOVWORLD) -この運動は、多くの成功を収め、ベトナムを含む複数の国にも広がるようになりました。
三角菅笠「ノン」の市場の様子 |
一村一品運動は1980年から大分県の全市町村で始められた地域振興運動です。この運動は、大分県内に、シイタケ、カボス、ハウスミカン、豊後牛、関あじ、関さば、大分麦焼酎など、日本全国に通用するブランドを生み出しました。この運動は、多くの成功を収め、ベトナムを含む複数の国にも広がるようになりました。
2018年5月に、グエン・スアン・フック首相は、2018~2020年期の「一村一品運動」を批准しました。これに基づき、この運動は全国各地で展開され、それぞれの職業村は、主力製品を集中して発展させることになります。
現在、ベトナム全国では、約50種類の職業村5400箇所あまりが活動しています。これらの職業村の製品は、160の国と地域に輸出されています。
バンフックシルク村にある店 |
運動の重要な内容は、それぞれの地方におけるメリットとなる農業製品、非農業製品、サービス業を発展させることです。一村一品運動は全国規模で展開されたばかりですが、実際、多くの地方は数年前から、この運動を実現してきました。中央新農村調整事務局のグエン・ミン・ティエン局長は次のように語っています。
(テープ)
「一村一品運動を全国規模で実現する前に、幾つかの省、市で試験的に展開しています。この運動を効果的に実現する為に、各企業や生産業者の商標登録に有利な条件を作り出します。現在、伝統的な職業村の製品4823点に発展の余地があります。」
一つ、または、幾つかの独自製品の開発を通して、職業村の発展を推進することです。これは、製品の競争力を高めると共に、世界各国にPRすることが狙いです。ベトナム職業協会のリュウ・ズイ・ザン会長は次のように語っています。
(テープ)
「それぞれの製品を中心にした定期市場を開く必要があります。例えば、バッチャン陶器、ミンロン陶器、バウチュック陶器を主に販売する定期市場です。その一方で、職業村の文化的価値を向上させることが必要です。というのは、伝統的職業村は、ハイレベルな文化を持つ村でなければならないからです。さらに、こうした村は、文化遺産を生み出したり、優れた職人を育成してきたのです。」
これまでに、30の省、市にある著名な職業村であるバンフックシルク村、フビン籐細工村、ドンサム銀細工村、ドンホー版画村などは、一村一品運動を展開しており、一定の成果を収めてきました。中部ハティン省一村一品運動担当者のグエン・ヒュウ・ズックさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「私たちは、一村一品運動に応えて、同運動を効果的に実現してきた地方、さらに、世界各国の経験を学びに行きました。市場に出荷させる製品は、基準と安全性を確保すると共に、消費者から信頼されるものでなければなりません。そうすれば、各地方の商品ブランドが作られるようになります。」
一村一品運動は、農村部における雇用創出に繋がるだけでなく、それぞれの伝統職業村の無形文化と有形文化の保存にも寄与しています。