銅を鋳造するチャドン村

(VOVWORLD) -北部タィンホア省ティエウホア県チャドン村は、銅の鋳造を始めてから1000年あまり経ちました。
銅を鋳造するチャドン村 - ảnh 1    写真:「Thanh Hóa」紙

20世紀後半の20年にもわる村の銅製品は、機械で生産された銅製品と競争できなかったため、銅鋳造業は一時的に衰退してしまいました。しかし、ベテラン職人の情熱のお陰で、チャドン村の銅鋳造業は徐々に復活されるようになりました。先ごろ、チャドン村の銅鋳造業は、「国の無形文化遺産」として認定されました。

現在、銅を鋳造するチャドン村は、全国の独特な鋳造技術を守るだけでなく、多くの観光客を誘致する観光地の一つとなっています。この村では、25箇所の大規模な鋳造工房が活動しています。また、4人の鋳造職人が国家主席から「優秀職人」として認められています。これらの職人は、伝統的職業の復活、発展事業に大きく貢献してきました。

「優秀な職人」の一人であるレ・バン・ズオンさんは、「一個の銅製品を製造できるためには、多くの工程をしなければならない」と明らかにし、次のように語りました。

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「銅製品を仕上げるためには製図、型作り、鋳造、仕上げ、研磨の主要な工程を行う必要があります。鋳型に銅属を流し込んで、溶かして、製品生地に凸凹にならないように鋳物生地を丁寧に削るのは手間がかかりますよ。」

一方、他のベテラン職人のレ・バン・ダオさんによりますと、鋳型を作る工程は、製品の品質を定めるので、最も重要な工程です。鋳型の材料となるものである粘土、籾殻などを混ぜて高い温度で焼いたものです。鋳型の割れ、亀裂が生じないように、焼き時間や温度を調整しなければならないからです。

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「粘土は良質なものです。その粘土を完全に乾燥させます。そして、数日間にわたって粘土と籾殻を水に浸してから、鋳型を作ります。」

ズオン職人は「現在、チャドン村の銅鋳造の幾つかの工程は機械ででいているが、鋳型、銅合金の溶解、冷却は依然として手作業で行われる。銅の鋳造は、先祖代々伝わる手作業の方法で施されている」と明らかにしました。

チャドン村の主要銅製品は、太鼓、銅鑼、シンバル、仏具、線香鉢などすが、その内の青銅太鼓は、強みと最も独特なものであると見なされています。鼓の片面だけで鋳造されるのは一般的ですが、2012年に、「優秀職人」のグエン・バ・チヤウさんは、両面の青銅太鼓を鋳造するようになりました。この太鼓は、普通の青銅太鼓と比べ、全く違っています。チヤウさんの話です。

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「両面の青銅太鼓を鋳造する技術は片面の青銅太鼓よりだいぶ難しいですよ。私が仕上げた両面の青銅太鼓はベトナムで最初のものです。」

銅を鋳造するチャドン村 - ảnh 2

両面の青銅太鼓は、チャドン村の誇りであると見なされています。鋳型の作り方法は、秘訣として各世代の職人から維持されています。他の「優秀な職人」であるダン・イック・ホアンさんは次のように明らかにしました。

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「私は、祖父母、そして両親から、鋳型の作り方を教えました。現在は、子どもに伝えます。伝統的な製品の他、新しいデザインの銅製品を製造したいのです。」

他方、バクニン省に住むグエン・バン・タックさんは、チャドン村の銅製品が好きになり、この村の職人の創造性と熱情を高く評価しています。

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「チャドン村の銅鋳造業を重視しています。この職業は、長い歴史を誇るだけでなく、文化の面でも宗教の面でも価値を保っているからです。チャドン村の銅鋳造業が引き続き維持、発展されるよう期待します。」

長年の浮き沈みを経ながらも、チャドン村の銅鋳造業は、確実に保たれています。

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