銅を鋳造するトンサ村

(VOVWORLD) -銅を鋳造するトンサ村は北部ナムディン省ナムディン市から20キロ離れたところにあり、900年の歴史があります。
銅を鋳造するトンサ村 - ảnh 1

この村は、銅の鋳造の発祥地のひとつとして見なされています。長年の浮き沈みを経ちながらも、現在、村人たちは、先祖代々から伝わる伝統職業を守っており、高齢者及び幾人かの若い者は職業を復活させる措置を出し実施に向けて取り組んでいます。トンサ村の主要銅製品は、仏具、線香鉢、仏像などであり、文化史跡やお寺などにも使用されています。村の銅鋳造職人によりますと、銅製品を仕上げるためには製図、型作り、鋳造、仕上げ、研磨の主要な工程を行う必要があるようです。その中でも、型作りは最も重要な工程だそうです。

あるベテランの職人の話です。

(テープ)

「鋳型に銅属を流し込んで、溶かして、製品生地に凸凹が出ないように鋳物生地を丁寧に削らなければなりません。」

一方、仏具だけでなく、像の鋳造は、職人の器用さが求められます。他の職人の話です。

(テープ)

「魂がこもった仏像を作るためには、職人は、鋳造の仕事に夢中になり、手先の器用さと勤勉さはもちろん、創造性を活かす必要があります。」

銅を鋳造するトンサ村 - ảnh 2

トンサ村の銅鋳造職人によりますと、鋳造はかなり大変な仕事です。からだの柔軟性のある職人でないと、この仕事ができないでしょう。溶解・溶湯処理、鋳造作業を行うことは、簡単な仕事ではないからです。ある職人は次のように明らかにしました。

(テープ)

「夏の暑い日、溶解作業を行うのは大変ですよ。その時に、溶解炉の温度は1千度以上になりますが、その溶解炉から20m離れた周辺は60~70度にも上りますよ。」

ところで、あるベテラン職人によりますと、トンサ村の銅鋳造作業は、従来からの手作業で行われています。そのため、それぞれの銅製品は、デザインや、模様、形が独自性があるからです。

(テープ)

「美しい製品が出来上がっても、次の製品を作るときは、前回よりもっと美しく作りたいからです。職人の勤勉さと創造性が求められるほか、この仕事に熱中しないと、美しい製品はできません。」

現在、トンサ村の銅製品は、国内で消費されるだけでなく、世界70の地域と国に輸出されています。トンサ村の銅鋳造業はこれからもさらに発展してゆくことでしょう。

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