1975年4月30日のホーチミン作戦の大勝利により、ベトナム南部が完全解放され、祖国が統一されました。この勝利はベトナム民族の輝かしい歴史の1ページとなりました。今日のこの時間はこの歴史的な勝利の価値を振り返ります。
1975年4月30日にサイゴンかいらい政権の大統領官邸に
進入したベトナム人民軍の戦車
1975年4月30日の大勝利は、21年間にわたったアメリカ帝国主義者に対抗する闘争や、植民地主義者のベトナム支配に終止符を打ち、ベトナム民族の新しい発展段階を切り開きました。
民族独立と祖国統一に関する渇望の勝利
1975年春の勝利はベトナム全民族の総合的な力や、多大な犠牲、人民戦争という戦略によるものと評されました。当時、ベトナム北部の人々は南部の同胞の闘争を支援するために全力をあげて取り組みました。
ホーチミン作戦に参戦したチャン・ゴック・トー少将は次のように思い出しました。
(テープ)
「他の戦争と違って、当時、南部戦場はすごく激しかったのです。ベトナム人民軍は粗末な武器しか持っていませんでしたが、全国民とともに立ち上げ、帝国主義者に対抗しました」
南部の多くの地方を解放してから、ベトナム人民軍はサイゴンに進軍しました。1975年4月30日11時30分、ベトナム人民軍は、サイゴン傀儡政権の大統領官邸を占拠しました。
共産党歴史学院のグエン・マイン・ハー博士は次のような見方を示しています。
(テープ)
「ベトナムは“永久なる平和のための戦争”という名言があります。ベトナム民族は平和を愛していますが、連続的に侵略者に対抗しなければなりませんでした。戦争は犠牲と損失をもたらします。特に、アメリカとの戦争は多大な損失をもたらしましたが、ベトナムは民族独立と自由を勝ち取りました」
民族大団結の勝利
この大勝利には、党内の団結や、全民族の団結、世界各国との団結という重要な要素もあると評されています。ベトナム軍事歴史研究院のチャン・ゴック・ロン元副院長は次のように語りました。
(テープ)
「経済力と軍事力から見れば、ベトナムは劣りましたが、総合的な力が大きかったです。これにより、ベトナムは一歩一歩、勝利を収め、大攻勢を行いました。その結果、侵略軍と傀儡政権の軍隊を敗北させ、南部を解放できました。」
戦争は過去のものとなりましたが、その価値とそれに関する教訓はまだ残っています。これに関し、共産党歴史学院のグエン・チョン・フック元院長は次のように語りました。
(テープ)
「第一の教訓は愛国主義です。次は、民族大団結の精神です。そのほか、党の指導的役割や、政策、路線も重要な要素です。さらに、世界各国の支援の活用に関することも貴重な教訓となっています。」
1975年4月30日の勝利は、ベトナム民族の力を証明するものです。ベトナムが国の建設防衛事業を進めている現在も、その勝利から引き出された経験と教訓は価値を保っているといえるでしょう。