ベトナム人民軍による1975年春の一勢攻撃と総蜂起の最終作戦となったホーチミン作戦は、ベトナム戦争における最短期間で行なわれた軍事作戦でした。1975年4月26日から30日にかけての5日間だけで、この作戦はベトナム歴史上の輝かしい節目となったのです。

その前に、テイグェン地方解放作戦が勝利した後、ベトナム共産党政治局と中央委員会は「この時刻に、ベトナム人民軍による最後の戦略的決戦が始まった」と確定しました。1975年4月14日に、政治局は「サイゴン・ザディン解放作戦」を「ホーチミン作戦」に名づけ、作戦方法を定めました。

1975年4月26日17時、サイゴンへの一勢攻撃が始まり、ホーチミン作戦の幕開けとなりました。

26日から28日まで、ベトナム人民軍は、戦場全体への侵攻を目指す為、敵が防御する中を進行し、サイゴンを完全に包囲しました。

29日、軍事作戦は5方向から海軍陸戦隊、ドロップ旅団、騎兵を攻撃し、敵の施設やサイゴン周辺の橋を占拠しました。

1975年4月30日に、ベトナム人民軍の兵団は連携して、ベトナム共和国内閣の主要標的を占拠し、内閣全員を逮捕しました。こうした状況を前に、ベトナム共和政権のズオン・バン・ミン大統領は投降を発表せざるを得ませんでした。

この作戦の中で、ベトナム人民軍と各地方人民部隊はサイゴン・ザディン市、タンザン、ゴコン、ハウギア、テイニン、ビンズオン、ビエンホア、ロンカイン、バリアブンタウの各省を完全に解放させていったのです。

1975年春の一勢攻撃と総蜂起の勝利は各世代のベトナム人の独立、自由に関する伝統的価値と歴史教訓を示しています。