(VOVWORLD) -この数年間、北部ラオカイ(Lao Cai)省バッサット(Bat Xat)県イティ(Y Ty)村は、新たな観光地となり、同省の有名な観光スポットの「サパ(Sa Pa)に例えられるようになっています。
この村を訪れると、観光客は、素朴で手付かずの美しさを体験できるとともに、平穏な自然風景に包まれることができます。
以前、ラオカイ省の観光地と言えば、多くの人はサパを思い出しました。しかし、この数年間、観光客は、長い年月を経た原生林、棚田、及び、各民族の独特な文化風俗を有するイティ村を体験し始めました。雨季になると、この場所は、オンチョアの滝、ロン滝、フィンガン洞窟などで美しくなります。また、稲の収穫期は、棚田の美しさは、観光客を魅了しています。
イティ村にあるホームステイ |
かつて、実際、イティ村は、貧しい地域であり、現地住民の生活は様々な困難に直面しているという状態です。こうした実情を前に、ラオカイ省は、観光を主要な経済部門として見なしており、観光発展にあらゆる力を注いでいます。この方針に従って、この間、多くの世帯は、ホームステイのサービスを提供し始めました。その結果、イティ村での観光サービス、特に、ホームステイサービスは経済的効果をもたらし、現地住民の物心両面での生活改善に寄与しています。
イティ村人民委員会のファム・バン・タム委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「2019年、イティ村を訪れる観光客は、およそ1万5千人に達しましたよ。その内、100人が外国人観光客でした。これは、地元の経済発展にとって前向きな兆しですね。お陰で、貧困世帯の削減率は15%でした。」
観光の持続可能な発展の為、現地に住むザイ(Giay)族、ザオ(Dao)族、モン(Mong)族、ハニ(Ha Nhi)族などの各少数民族の独特な文化が活用されています。例えば、田植え祭りや、森の神様を祀る儀式などが頻繁に行われるということです。観光サービスの提供に携わるリ・サ・スイさんは、「観光を持続的に発展させる為には、地元の伝統的文化の維持と発展、古い建築、古い家の保存などを進める必要がある」と述べ、次のように語りました。
(テープ)
「現地に住む各少数民族の伝統的建築を保存する為に、その現地住民はその建築の価値を深く理解しなければなりません。そこで、行政当局は、現地住民へのその宣伝活動を行う義務があります。」
この数年間、バッサット県は、観光発展を各民族の文化の保存・発展と結びつけています。それ以来、同県を訪れる観光客数は、増えつつあります。バッサット県人民委員会のグエン・クアン・ビン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「ラオカイ省は、観光発展を環境保全と結びつけて行う方針です。これは、現地住民の生活改善と経済社会発展を目指して、エコツアー、コミュニティ・ベースド・ツーリズムを集中的に発展させることです。」
イティ村は、更なる多くの国内外の観光客にとって魅力的な観光地になるよう期待しましょう。