(VOVWORLD) -毎年旧暦1月8日になると、ハノイ市タイホー区フートゥオン居住地にあるフーザ村はオコワ祭りを開催します。オコワ炊きはフーザ村の伝統的な職業として知られています。
オコワ祭りの幕開けは現地住民による太鼓の音色や獅子舞、文芸公演で始まります。
オコワ炊きの競技大会の参加者 |
オコワ祭りの目玉は、オコワ炊きの競技大会です。今年の競技大会には6チームが参加しました。
参加者らは、オコワ炊きの技能を披露した他、オコワ炊きの職業について審査員の質問に回答しなければなりませんでした。オコワ祭り実行委員会委員長の話です。
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「オコワ祭りは毎年旧暦1月の8日、9日、10日の村の神様の祭りの一環となっています。オコワ祭りはフーザ村の神社で8日午後に開催されました。フーザ村には6つの村落がありますので、それぞれの村落がオコワ競技会に5人を派遣しました。参加者らは、青豆のオコワ、ピーナッツのオコワ、黒豆のオコワ、若いモチ米のオコワ、ガックという赤い実で染めた赤いオコワという5種類のオコワを1時間以内で仕上げなければなりませんでした。」
審査員は、長年にわたってオコワ炊きに従事し、最もおいしいオコワを炊くことで知られた人でなければなりません。審査員の一人の話です。
(テープ)
「人々はオコワ祭りに参加して、交流し合ったり、経験を語り合ったりする他、伝統的職業の始業者の恩を偲びたいのです。オコワ競技会が終わってから、そのオコワは、祭りの参加者にふるまわれました。美味しいオコワは、粘度が高く、良い香りにしなければならないものです。」
オコワ祭りの一環で、各種オコワや、オコワ炊きの原材料などを紹介する飲食紹介ブースが設けられました。村人の話です。
(テープ)
「フーザ村の出身の私はいつも伝統的職業に誇りを思っていますよ。村人が作ったオコワが日々幅広く知られ、愛食されるように望んでいます。」
フートゥオン居住地のオコワはハノイ市内でも良く知られています。現在、ここでは、およそ600世帯がオコワ炊きで生計で立てています。毎日早朝から、村人は現地周辺やハノイ市内にある市場、学校、病院、居住地などへオコワを売りに行きます。
フートゥオン職業村協会会長の話です。
(テープ)
「普通の日は、村全体で約9トンのもち米を炊きます。祭日の日にはそのもち米の量は倍になりますよ。幾つかの世帯は、ホテルやレストラン、空港にオコワを提供しています。2017年に、ハノイ市はフートゥオン居住地をオコワ炊き職業の伝統的村として認定しました。」
毎年行われるフートゥオンのオコワ祭りは、現地の文化的美しさの国内外の人々へのPRに寄与しています。