(VOVWORLD) -ロンディエン県アンガイ村のコメ煎餅作りは、古くからのの産業となっています。
近年、南部バリアブンタウ省におけるコメ煎餅作りは、経済的に高い価値をもたしています。ロンディエン県アンガイ村のコメ煎餅作りは、古くからの産業となっています。現在まで、コメ煎餅作りは現地の経済構造、雇用創出、収入増加に貢献しています。
昔、米の収穫期になると、農民は仕入れ代行業者に全ての米を販売せずに、一部の米を残して、コメ煎餅を作っていました。当初、コメ煎餅は家庭内だけで使用されていました。後に、多くの村民は販売のために、コメ煎餅を作るようになりました。
アンホア集落に住むチュオン・バン・ヒエンさん(70歳)一家は、4世代にわたりコメ煎餅作りに従事しています。ヒエンさんによりますと、コメ煎餅作りはあまりコストがかかりません。原料はコメ粉、燃料は藁、籾殻、ひいては電気コンロを使用する家庭も多いです。毎朝4時~昼12時までの時間帯に、およそ1200枚~1500枚のコメ煎餅を作ることができます。100枚の煎餅当たり3万5000ドン、214円程度の卸価格で販売されています。
ヒエンさんは次のように明らかにしました。
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「コメ煎餅作りは、昔からの生業ですが、収入はいまだ不安定です。ですから、関連機関は、コメ煎餅作りの安定化、コメ煎餅のブランディングに向けて、村民たちにコメ煎餅生産協同組合の設立を働きかけています」
現在、アンガイ村にあるおよそ130世帯がコメ煎餅作りに従事しています。アンガイ村人民委員会のレ・ホアン・オアン元委員長は次のように明らかにしました。
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「地元の行政当局は、コメ煎餅作りを発展させながら、環境保全対策を講じる方針です。これに基づき、農業農村開発支局は、関連機関と連携して、煎餅製造業者に対し、薪や籾殻など従来からの燃料の代わりに、電気コンロの使用を働きかけるとともに、電動製粉機や、煎餅生地乾燥システムの購入費用をサポートしています」
その一方で、バリアブンタウ省は、コメ煎餅を買い付ける為、コメ煎餅生産協同組合を成立すると同時に、コメ煎餅製造業者に電動製粉機の購入費用や、天日干しするスペースの改造、浄水供給などを支援しました。これらは、コメ煎餅の消費市場拡大、および輸出に向けた取り組みとなっています。過去40年間にわたって、コメ煎餅製造に従事しているというファン・バン・ヘンさん(65歳)は次のように明らかにしました。
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「行政当局は、煎餅製造業者に様々な好ましい条件を提示してくれました。これは、伝統的産業の維持と発展、地方での経済開発に役立つからです」
コメ煎餅作りのアンガイ村は、2013年に、バリアブンタウ省で初の伝統工芸村として認定されています。近年、この村は、煎餅製造体験ツアーを実施することにより、複数の観光客にとって魅力的な目的地になっています。