(VOVWORLD) -この数年間、南部ソクチャン省における乳牛の飼育は、現地住民の生活改善に大きく貢献したことで、地元のメリットであるとみなされています。
同省ミースエン県タムドン村に住むソン・ハンさんは、「2009年に乳牛一頭の飼育を始めた。現在は、18頭になるが、その中の6頭は、一日平均100キログラムのミルクを提供している。牛乳の売り上げは、一週間で600万ドン、約3万円を超える」と明らかにしました。
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「資金と能力があるので、乳牛の飼育を発展させることにしました。乳量と乳質を向上させるためには、先ず、子牛が元気であり、牛舎の風通しが良く、それに、疫病対策に注意して、牛にエサを十分に提供することが必要です。現在、乳製品大手メーカーのビナミルク社は我が家の牛乳を買い付けていますよ。」
一方、ダイタム村に住むタク・ミン・ズオンさんは、「2012年に、乳牛を飼育し始めた。当初の2頭から現在までは10頭に増やした。稲作と作物の栽培と比べ乳牛の飼育の方が、高い収入が得られる」と明らかにし、次のように語りました。
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「乳牛の飼育をし始めてから、我が家の生活は以前と比べ改善されてきました。今後、乳牛の飼育が安定したら、さらに乳牛の数を増やしたいと思います。」
ソクチャン省は2013年に、乳牛飼育発展プロジェクトを実施しました。このプロジェクトの実施は、省内における乳牛の飼育という職業を段階的に形成し、付加価値の向上と持続可能な開発に向けた農業部門の再構築に貢献していると評されました。
ミースエン県農業農村開発室のタン・タン・チ副室長は、「このプロジェクトが効果をもたらす為に、私たちは、乳牛を飼育しようとする農民に資金や小牛を提供したり、飼育方法を教えたりした」と明らかにし、次のように語りました。
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「現在、ミースエン県の乳量は、一日平均4トンないし4.3トンに達しています。これらの牛乳は、乳製品メーカーから買い付けています。1キログラムに当たり約5千ドンの収益を得ます。乳牛の飼育は、現地住民の仕事斡旋と生活改善に大きく貢献したと見なされています。」
ソクチャン省は、乳牛の飼育を持続的に発展させるために、牛のエサである牧草の栽培面積を1000ヘクタールに拡張しました。ソクチャン省人民委員会のブオン・コック・ナム副委員長は、「今後、乳牛の飼育を維持する一方、肉牛の飼育を発展させる。それに、乳牛の飼育をしようと思う貧しい農家にも乳牛の飼育を補助してゆく。」と明らかにしました。