ソクチャン省における伝統的お菓子作り

(VOVWORLD) -南部ソクチャン省を訪れる観光客は、クメール族の寺院の建築様式を鑑賞するだけでなく、地元の名物饅頭である「バインピア(Banh Pia)」を味わうことも出来ます。
ソクチャン省における伝統的お菓子作り - ảnh 1 出来上がったバインピア=thanhnien.vn

「バインピア」とは、小麦粉の皮の中にドリアンや、塩漬けの卵の黄身、タロイモなどの餡が入った饅頭です。「バインピア」は、中国蘇州の月餅がルーツで、17世紀頃ベトナムに入ってきたということです。

ソクチャン省ミトウー県ミタム村ブントム村落は「バインピア」作りが盛んになっている場所です。現在、ソクチャン省には、約50もの「バインピア」工房があります。

かつて、これらの工房は中秋節や旧正月テトの時だけ活動していましたが、現在は、観光客向けの土産屋として年間を通してこのお菓子を生産しています。

ソクチャン省における伝統的お菓子作り - ảnh 2

「バインピア」の原料は、小麦粉、青豆、タロイモ、塩漬けの卵の黄身、砂糖付けのハスの実、豚の焼き肉などです。「バインピア」の作り方は、とても工夫されていますが、簡単に説明しましょう。

「バインピア」の皮は、小麦粉、油、水、塩、砂糖が混合と加熱によって、多数の薄い層が重なります。そして、その皮に、塩漬けの卵の黄身をドリアンや青豆、タロイモなどに砂糖を加えて練ったあんを包んで、直径約10㎝程の丸い形にしてから、加熱して焼くということです。

「バインピア」工房を持つ人の話を聞いてみました。

(テープ)

「昔、このお菓子作りは、手作業で行われていました。毎月の旧暦1日と15日、特に中秋節になると、バインピアの売れ行きが良いので、その時に、私たちはさらに忙しくなります。」

ソクチャン省における伝統的お菓子作り - ảnh 3

これまでに、ソクチャン省では、長年の歴史を持つ「バインピア」工房があります。その中には、いくつかの優秀なブランドを持つ工房もあります。その中の一つラップフンというブランドを持つ「バインピア」は、餡の美味しさと皮の柔らかさで、多くの消費者から好まれています。ラップフン工房の主は次のように述べています。

(テープ)

「バインピアの由来は中国人から伝わて来たものです。私は、バインピアの作り方を勉強し始めたのは約50年前からです。それぞれの生産工房は、バインピアの独自性を作り出すために、秘訣があります。」

バインピアの生産地は、南部ソクチャン省ですが、全国の空港や、駅のお菓子屋さん、スーパーマーケットなどでも、この饅頭のバインピアをよく見かけます。バインピアは、餡まで食べるとドリアンの香りがするので、ドリアンが好きな人にはたまらないでしょう。味は美味しく、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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