(VOVWORLD) -北部タインホア省山岳地帯にあるヌスアン県は、元々貧しい地域でありながらも、現在、貧困状態を乗り越えただけでなく、タインホア省の経済発展事業に重要な役割を果たしています。
ヌスアン県の全景 |
現地住民の一人であるレ・バン・ティンさんは「国家の優遇政策や、貧困解消プログラムの実施により、我が家は、銀行から融資を受けて、果樹の栽培、畜産、植林を行うことにした。貧困状態に陥った家庭から、現在、その状態を乗り越え、一歩ずつ富を築くようになった」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ヌスアン県の行政当局は、農家に転作を指導すると共に、畜産や果樹の栽培を奨励しました。私たちは、貧困な状態を抜け出したいので、行政当局の主張に積極的に応えました。」
ヌスアン県行政当局は、経済発展と雇用創出を目指して、投資家や各経済セクターの投資、経営活動にあらゆる有利な条件を作り出すと共に、農業生産、農林産物の加工などに奉仕する産業の発展を奨励しています。その結果、2016年以来のこの3年間に、水牛、豚、ニワトリの畜産、魚介類の養殖、果樹の栽培などに関わる50あまりの生産発展、貧困解消モデルが誕生しました。
この数年間、ヌスアン県は、貧困解消プログラムを持続的かつ効果的に実現するために、現地の経済社会発展状況に見合った幾つかの政策を発行しました。また、貧困解消に関する党委員会、行政当局、及び、住民の認識、責任、主体性の向上に向けた宣伝活動を頻繁に行うことにより、住民たちは認識を基本的に変化させ、時代遅れの慣例を撤廃し、生産活動に集中してきました。また、インフラ整備、交通道路、学校、診療所の建設などが優先的に行われました。中でも、数百ヘクタールに及ぶ雑草の農地は、柑橘類などの経済的価値の高い果樹園に転換されました。
マイン委員長 |
ヌスアン県党委員会のズオン・バン・マイン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、常に迅速でかつ持続的な貧困解消プログラムを政治的な任務として見なしており、断固として実現しています。現地の潜在力や、メリット、土地、労働力を活用して、農業再構築を行ってきました。その結果、貧困世帯の減少率は、2015年の37%から2018年の14%になり、年平均7.98%に達しています。」
現在、ヌスアン県は、全国の貧困リストから脱出しました。この地域の好転は、タインホア省内の各地方の模範として拡大されつつあります。